応援コメント

第十六章 四」への応援コメント

  • すごく美しかったです。まさか『どう殺』でここまで完璧な人間愛を見られるとは思っていませんでした。翡翠さんも『反逆』も、本当に美しい精神性の持ち主同士ですね。現実世界で「反逆」することができなかった翡翠さんが『反逆』を宿したことは、彼のがんじがらめにされていた心を解放したんじゃないかって気がしました。

    今、二次創作を書きながら思ってるのですが、心の拠り所だった家族を亡くした翡翠さんにとって、「彩」は「第二の家」に近いものだったんじゃないかなって。「『彩』の血が流れている」という表現を見たとき、その考えが確信に変わりました。大切なものを背負い、大切な者たちと共にあるからこそ、翡翠さんは強いんだなと改めて思います。

    翡翠さんの死には、第二次世界大戦の玉砕の美に等しいものを感じました。見方を変えれば悪あがきでしかないかもしれないけれど、愛する者のために、身を破滅に導いてでも敵に一矢報いる。まさに軍人さんらしい見事な最期で、感動しました。

    桜南視点に移るのも凄く良かったです。翡翠という人物を回想することは、仲間の遺志を背負って命を絶っていく翡翠へのはなむけのようです。その遺志はきっと桜南に受け継がれることでしょう。桜南の戦う理由が、また増えましたね。

    今回は、これまでの『どう殺』の中で最も感動しました。常に不快感や恐怖、憎しみと共にあったのが、そこから解き放たれ、高潔な意志一色に塗られていて、胸が高まりました。

    翡翠の愛を受けた桜南には真の強さがあると思うし、そんな桜南に支えられた透も、暗い過去から決別する福音を受けたように思われます。実は桜南は何らかの理由で生き残れて、このまま桜南と透が勝利してハッピーエンド……と一筋縄ではいかないでしょうけれど、期待してしまいます。

    ラストまでもう少しでしょうか。
    楽しみにお待ちしています。

    作者からの返信

    二回続けてこんな温かい感想ありがとうございます……。
    美しいといっていただけて嬉しいです。翡翠は、人間愛や高潔さの象徴として書いているところがあるので、たしかにどうころでは見られないキャラクターだし、今までにない話になりましたね。反逆も、殺意の中ではかなり異端の存在なので、二人はある意味お似合いだったのかもしれません。どうにもならない現実に苦しんできた翡翠が、反逆を身に宿すことで、がんじがらめにされていた心を開放したという捉え方いいですね……。たしかに、素晴らしい捉え方です。

    彩は、たしかに彼にとって第二の家のようなものだったのだろうと思います。彩があったからこそ、がんじがらめにされましたが、彩があったからこそ彼は救われたとも見るべきなので、複雑だけど大切な居所なんですよね。

    桜南に、彼の思いは引き継がれていきますね。桜南は翡翠の思いを背負って、戦っていくことになります。僕も桜南には幸せになってほしいんですよね……。

    もう少しでどうころも終わりですが、どうか続きも見守ってほしいです!


  • 殺意でも死は怖いのかな?

    作者からの返信

    感想ありがとうございます!
    どうですかね……?
    超越的な存在なので、怖がってはいないんじゃないかなと