応援コメント

第十五章 四」への応援コメント

  • すっごい戦闘の連続でしたね。鳴花の戦闘シーンは、他の戦闘とは読み応えが違います。何てったって1つひとつの挙動が荒っぽいので、迫力がすごい。耳をつんざくようなレンガの爆発音や化け物の叫びが聞こえてきそうです。

    Type Clear 最強ですね。
    気がつくと真っ二つになっていて、自分の下半身が歩いてるって、想像しただけでゾッとします。内臓引きずった上半身とか、後からくる痛みの描写とかもう……( ;∀;)
    ここはアニメ化したら間違いなく話題になるシーンでしょうね。

    「魔王の潜む、異界の城」という表現が異色邸にぴったりです。その庭を通りながら、過去を振り返る。あの日、鳴花が透を迎えに行ったんですね。透が妹との約束をすっぽかしたせいでこんな目に遭うなんて。今となっては可哀想な気がします。

    10年も拷問されて、戦意喪失しない精神力って凄いです。むしろ燃えたぎっている。今も愛する亡き家族のため、という心の支えがありそうな感じでもなく、ほぼ自分のための復讐ですから、もう物凄い精神力。普通の人なら香澄と対峙するだけで恐怖で動けなくなりそうなものを、果敢に立ち向かっていく。彼女を駆り立てている憎しみもまた、愛に裏打ちされたものではなく、激しくも空洞のような感情に思えます。だからこそ彼女は「殺意」になり得たのかなって。「殺意」になった人たち、上手く言えないけれど、燃えるような強い感情が有るのに中身は空っぽというか、強い自我や信念を持っているように見えて実は全く自分をもっていなくて、それがゆえに自分勝手だったりしますよね。

    そして殺意って、みんなその歪みの象徴みたいな形状や権能を持ってるのが面白いなって思います。香澄の殺意型なんか、まさにその極地ですよね。観音像を思わせる神聖さと、悪魔みたいな穢らわしさのドッキング。その醜悪な異形が、なんとも神々しい美しさを持っているんです。この姿は彼女の恋心の成れの果てとも言えるし、ダイヤモンドのように純粋で強固な精神の表相にも思えます。

    個人的に、今回は全体的に香澄ちゃんの煽り文句が好きでした。完全に掌で転がしてる感じで、余裕と品があって。

    そういえば、殺意になるときに鳴花ちゃんは誰を殺したんだろう……とふと不思議に思いました。嫌な予感しかしません。あと「王の権能」も、なんだろう? 今後また出てくるんでしょうか。

    香澄ちゃんの煽り文句で終わってるし、次話が楽しみすぎます。またお待ちしています!

    作者からの返信

    今回も力の入った感想をいただけてとても嬉しいです! ありがとうございます!! ありがとうございます……!!

    鳴花の戦闘シーンは本人の荒っぽい性格もあるんですが、感情を乗せて書きやすい子でもあるので非常に力が入るんですよね。暴力的に書きやすいというか。

    TypeClearのこのシーンはなんとしても書きたかったので、褒めていただいて嬉しい。怖いシーンですよね。気づいたら身体が真っ二つになって、分離した身体だけ動いているというスプラッタ映画によくある表現方法を使いました。お気に入りのシーンです。

    鳴花はきっとあのときのことを激しく後悔していて振り替えっているのだろうなと思いながら書きました。鳴花の復讐心が自分のためのもので(実際にはもっと複雑な感情がありますが)、10年も拷問されたら香澄をみただけで恐怖で動けなくなるというのはもっともです。鳴花も香澄に対する憎しみとともに、相当な恐怖を抱えています。ですが、彼女は普通じゃないんですよね。復讐を象徴する殺意ですから。本人の意志とは別に存在する、殺意の意志に突き動かされているともいえるんです。母親を殺したときの透と同じですね。殺意に突き動かされるという点で、彼らは殺意なんですよ。

    たしかに、殺意は彼らの空白と歪みの象徴を形にしていますね。象徴的な存在です。

    釣舟さんの考察は鋭くてすごいですね。僕はこんなにも考察はできないので、ちょっと羨ましいです。


    今回も心のこもった感想、ありがとうございました! 本当にあなたの感想が励みになっていますよ。嬉しいです。
    次も頑張ります








    編集済