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2023年5月5日 08:17
五感を使った戦闘描写が読みやすく、相変わらず脳内で映像を浮かべやすいです。ソーラーパネルのガラス粉砕とか臓物の雨とか、派手な描写にドキドキします。復讐の殺意の権能が「異常増殖」という設定、妙なリアリティを持っていますね。復讐心は異常増殖するような勢いで溢れていくものですから。鳴花は相当なトラウマですね。家族を奪われお顔まで潰されたとなると、もはやアイデンティティの問題ですものね。そして我らが翡翠さん!お顔はファントムなんでしょうか。それはそれでアツい。鳴花と翡翠さん、共鳴するものがあるけれど性格は正反対の2人。理知的な翡翠さんは、最も有効な手段として仮面を外し、鳴花の信頼を煽った……? 翡翠さんの信念の強さは、頑なになった鳴花の心さえも動かしたんですね。そして後半、カタルシスきちゃいましたね。透の罪が暴かれて苦しむシーン。ゾクゾクしてしまいました。香澄ちゃん、ロボトミー手術に成功したジェフリーダーマーみたいね……。学食シーンは思い出の追体験でしょうか。透ってたぶん、チャラくて女性を引っ掛けるのが上手いんでしょうね。魅力的に映るけれど、それは表面だけで、中身は空っぽ。ひたすら心の傷から逃げている。だから透の周りには似たようなタイプの充や亜加子が集まるのかなぁ、と思いました。互いに表面的な煌びやかさで騙し騙され、深いようで浅い、仲良しでありながら信頼がない、そんな歪な関係だから、香澄の一押しで決壊するのは必然だったかもしれませんね。桜南が透に恋したのって、もしかして煌びやかな青春世界に免疫がなかったからかしら……とか勝手に考察してみたり。すみません。桜南の美しい描写の後にショッキングな展開を持ってくるのがやばかったです。人間離れした美しさにポーッとしているところでやられました。あのとき透が桜南に放った言葉、無意識的に自分に向けた言葉だったんだと気がつきます。「幸せになれるわけない」と。透が今後、己の業と向き合って一皮剥けるのか、また逃避に走るのか、気になります。最近新規開拓で色んな方の小説を読んでるんですが、『どう殺』に戻ってくると「やっぱレベル高いなぁ」と思います。小説にしかできない美しい表現が散りばめられているのに、読みやすく、小説を読んでいることを忘れるほど没入できるって、なかなかありません。ご自分の才能を大切にしてください。読者としての願いです。またの更新、楽しみにしています。
作者からの返信
めっちゃ嬉しい感想をありがとうございます!!!!いやあ、こんな感想もらっちゃっていいんですかね。幸せな気持ちになりますよ。戦闘描写にしろ風景描写にしろ五感に訴えかける描写というのを意識しているので、迫力を出せてるのならほんとに嬉しいなあ。復讐の殺意の権能に込めた思いも正確に読み取ってくれてる……! すげえさすがだ。翡翠は、復活した際に彩の構成員たちの身体を撚り合わせてつくられたんで、顔がキュビスムみたいにグチャグチャになってるんですよ。その顔を晒したわけです。鳴花の心を傾けるのにそれが一番有効だと気づいていたわけですね。人心掌握の天才といえるでしょう翡翠さんは。後半。これは透の精神世界について書きました。かれは心の世界をさまよいながら、こうして発狂を繰り返してます。ロボトミー手術に成功したジェフリー・ダーマーっていい例えですね(笑)桜南の描写から黒板への描写の変化はこだわりました。そうですね。透が桜南に言い放った言葉って、自分への言葉なんですよ。ちなみに透は、チャラくはないですよ。春香に飛ばした冗談で判断されたなら、それは違います。本当に真っ直ぐで繊細なただの馬鹿です。読んでいただいてありがとうございます。自信をなくしているときだったので、才能を認めてもらって本当に嬉しい。あなただけです。そんなこと言ってくれるの。ありがとうございました。
2023年5月3日 22:30 編集済
あー、トリガーが…
爆速で感想くれてありがとうございます!!トリガー引いちゃいましたね!いつもいただける感想が励みになってます。これからも頑張りますね!
五感を使った戦闘描写が読みやすく、相変わらず脳内で映像を浮かべやすいです。ソーラーパネルのガラス粉砕とか臓物の雨とか、派手な描写にドキドキします。
復讐の殺意の権能が「異常増殖」という設定、妙なリアリティを持っていますね。復讐心は異常増殖するような勢いで溢れていくものですから。
鳴花は相当なトラウマですね。家族を奪われお顔まで潰されたとなると、もはやアイデンティティの問題ですものね。
そして我らが翡翠さん!
お顔はファントムなんでしょうか。それはそれでアツい。鳴花と翡翠さん、共鳴するものがあるけれど性格は正反対の2人。理知的な翡翠さんは、最も有効な手段として仮面を外し、鳴花の信頼を煽った……? 翡翠さんの信念の強さは、頑なになった鳴花の心さえも動かしたんですね。
そして後半、カタルシスきちゃいましたね。
透の罪が暴かれて苦しむシーン。ゾクゾクしてしまいました。香澄ちゃん、ロボトミー手術に成功したジェフリーダーマーみたいね……。
学食シーンは思い出の追体験でしょうか。
透ってたぶん、チャラくて女性を引っ掛けるのが上手いんでしょうね。魅力的に映るけれど、それは表面だけで、中身は空っぽ。ひたすら心の傷から逃げている。だから透の周りには似たようなタイプの充や亜加子が集まるのかなぁ、と思いました。互いに表面的な煌びやかさで騙し騙され、深いようで浅い、仲良しでありながら信頼がない、そんな歪な関係だから、香澄の一押しで決壊するのは必然だったかもしれませんね。桜南が透に恋したのって、もしかして煌びやかな青春世界に免疫がなかったからかしら……とか勝手に考察してみたり。すみません。
桜南の美しい描写の後にショッキングな展開を持ってくるのがやばかったです。人間離れした美しさにポーッとしているところでやられました。
あのとき透が桜南に放った言葉、無意識的に自分に向けた言葉だったんだと気がつきます。「幸せになれるわけない」と。透が今後、己の業と向き合って一皮剥けるのか、また逃避に走るのか、気になります。
最近新規開拓で色んな方の小説を読んでるんですが、『どう殺』に戻ってくると「やっぱレベル高いなぁ」と思います。小説にしかできない美しい表現が散りばめられているのに、読みやすく、小説を読んでいることを忘れるほど没入できるって、なかなかありません。
ご自分の才能を大切にしてください。
読者としての願いです。
またの更新、楽しみにしています。
作者からの返信
めっちゃ嬉しい感想をありがとうございます!!!!
いやあ、こんな感想もらっちゃっていいんですかね。幸せな気持ちになりますよ。
戦闘描写にしろ風景描写にしろ五感に訴えかける描写というのを意識しているので、迫力を出せてるのならほんとに嬉しいなあ。
復讐の殺意の権能に込めた思いも正確に読み取ってくれてる……! すげえさすがだ。
翡翠は、復活した際に彩の構成員たちの身体を撚り合わせてつくられたんで、顔がキュビスムみたいにグチャグチャになってるんですよ。その顔を晒したわけです。鳴花の心を傾けるのにそれが一番有効だと気づいていたわけですね。人心掌握の天才といえるでしょう翡翠さんは。
後半。
これは透の精神世界について書きました。かれは心の世界をさまよいながら、こうして発狂を繰り返してます。ロボトミー手術に成功したジェフリー・ダーマーっていい例えですね(笑)
桜南の描写から黒板への描写の変化はこだわりました。そうですね。透が桜南に言い放った言葉って、自分への言葉なんですよ。
ちなみに透は、チャラくはないですよ。春香に飛ばした冗談で判断されたなら、それは違います。本当に真っ直ぐで繊細なただの馬鹿です。
読んでいただいてありがとうございます。
自信をなくしているときだったので、才能を認めてもらって本当に嬉しい。あなただけです。そんなこと言ってくれるの。
ありがとうございました。