金渡の気味悪さは、言葉では言い尽くせません。それでも、金渡のバケモノ型に、思わず艶かしい美しさを感じてしまいました。生理的嫌悪と美の恍惚は両立するんだなぁと、改めて気付かされます。金渡の本質を体現しているみたいで、ゾクっとします。
最低の殺人狂ですが、その不屈の精神には共感するところもあります。誰にも理解されずに、いつしか偏執狂的に凝り固まってしまった性癖。私も全く理解できないけれど、クスリでもやらないと耐えられないほどの孤独の中に生きている、彼もまた苦しみの人なのかもしれない、なんて思いました。
さて、今度は翡翠さんの登場。金渡に爪の垢煎じて飲んでほしいくらいのイケメンっぷりを発揮しています。再生できない(するのがとても難しい)ってわかっているのに、それでも我が身を犠牲とする強さに痺れます。
「大日本帝国海軍の一式陸上攻撃機」、検索しました。かっこいいですね。翡翠さんにピッタリです。「反逆」の記憶……ということは、過去に「反逆」だった人は軍人さんだったのですね。
Type-REDが出てきたとき、「これはやばい」という焦りと同時に、悲しみが込み上げました。この世界では皆がそれぞれに犠牲者だけれど、一番の犠牲者は亜加子だったんじゃないかなと、ふと思いました。この世に生まれて、人格を尊敬され幸福に生きる権利があったはずなのに、身体を道具のように扱われ、満たされない愛にドロドロに依存し、死んだ後までその狂気だけが取り残され、利用され続けるなんて。亜加子ちゃんの魂が浮かばれることを祈りつつ、今回の応援コメントを閉じることにします。
次話も楽しみにしています。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!
金渡七雲は、誰にも理解されない殺人狂として書くつもりだったので、彼に寄り添ってくれるような意見をもらえるとはまさか思わず、感動してます……。そうなんですよね。彼も孤独の苦しみを背負う人なんです。あらゆるサイコパスをモデルにしてる彼ですが、多くのサイコパスに共通するところとして社会に対して疎外感を感じていたり孤独を抱えていたりするんですよね(逆に社会的地位が高く、周囲からも認められているやつもけっこういるのが面白いとこですが)
翡翠さん、格好良すぎて書いている僕も痺れました。もはやこいつが主人公なんじゃないかと思えるくらいです。空中戦をはじめたときは、どんな反応が来るのかわからず不安でしたが、盛り上がったなら本当によかったです……。
亜加子はね……。この物語で一番壊されたのは間違いなく彼女なんですよね。普通の少女が、踏みにじられて壊され、力に溺れてゆく姿を書きたいと思い生まれたのが彼女ですから、彼女亡き後に稼働したtypeREDはその狂気の象徴でも名残でもあります。ある意味で、忘れてほしくないんです。亜加子のことを。
次回もがんばります
いつも応援ありがとうございます
更新ありがとうございます。、狂気と快楽に満ちた面白い物語は何度も読み返せます。次回もとてもたのしみです。ファイトーー!!
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!!!
何度も読み返してくださってるんですね! めっちゃ嬉しい……。
次回もがんばります!