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第十五章 一」への応援コメント




  • こんにちは。
    今回も素敵な回でしたね。
    前半の桜南の悲しみに、共感で胸が潰れそうになりました。

    >桜南は唇を噛み締めて、オセロの石を拾い始めた。一枚一枚拾う。まるで罪を数えているようだなと思えた。

    特にここの表現が神がかってて、虚しさと悲しみが反響するみたいに感じられます。

    記憶を失い、ただ殺人犯を憎んでいた頃の透。もしかしたら、憎む事で無意識に自分の罪を思い出さないようにしていたのかもしれないけれど、その正義の剣は桜の心を抉りますね。
    心動かす事を思い出させてくれた当人に否定される。でも、そんなまっすぐな透だからこそ、桜南の心は動かされたのでしょう。皮肉ですね。

    あと、個人的に翡翠さんが好き過ぎて、新たな推しを見つけた気分です。クレバーで優しいイケオジ(?)上司キャラがもともと好きなので、刺さってます。ともに死線を潜り抜けてきたであろう桜南との確かな信頼で繋がった絆、素敵です。ふたりの協力と頭脳戦で、あの香澄にいっぱい食わせた感じになってるの、流石の実力ですね。もちろん香澄ちゃんはこの程度のことでたじろがないかもしれないし、不条理が可哀想な気もしますが……。


    ラストの戦闘の苛烈さの表現も、やばいです。
    まるで目の前で爆風が巻き起こり、この地獄が行われているかのような迫力です。

    >壁が悲鳴を上げていた。
    > 脂臭い刺激臭は、怨念のごとく感じられた。

    こういう比喩表現が非常に効果的に使われていて、いつもながら作者さんの天才みを感じました。


    不条理のこの後も心配しつつ、次話も楽しみにお待ちします。

    作者からの返信

    今回も感想いただけてとても嬉しいです……!

    前半の桜南の話は僕も好きな話で、あの後の裏側をどうしても書きたかったんですよね。桜南が石をひらうシーンも褒めていただけて嬉しいです。なんか、罪を数えているように感じられて、悲しさが増したんですよね。

    翡翠さんも気に入ってくれて嬉しいです。とても好きなんですよ、僕も。桜南との死線をくぐり抜けてきた信頼感がなんとも言えません。こいつはめちゃくちゃいいやつです。たぶん、この物語で春香に次ぐ数少ない聖人なんじゃないかな……。

    戦闘描写も相変わらず評判でなにより……


    ありがとうございました!