第十三章 三






 メソポタミア文明。


 黒板に刻まれた赤いチョークの文字は、少しだけ斜めに傾いていた。


 机に頬杖をつきながら、「不条理」はノートにシャープペンシルを走らせる。


「メソポタミア文明は、シュメール人に代表する様々な民族の侵入によって発展してきたのが特徴なんだ。では、なぜそのような発展を遂げてきたのか今日は学んでもらいたいと思う」


 教壇に立っているネイビーのジャケットを着た男が、教室を見渡しながら声を張り上げていた。よく通る、澄んだ声だ。金縁の眼鏡から覗く大きな瞳は、黒曜石のごとき妖しい光を放っている。


 男は、口元に蓄えられた形のよい髭を触りながら続けた。


「まず地形から見ていこう。そもそもメソポタミアとはどこにあるのか? メソポタミアとはティグリス川、ユーフラテス川の間にある地域のことを指す。ティグリス川、ユーフラテス川だ。大事だから覚えておけよ」


 「不条理」は赤ペンに持ち替えて、川の名前を書いた。


「メソポタミアの地形にはある特徴があるんだが……宮下わかるか?」


 男はチョークで廊下側の席を指しながら尋ねた。その席には誰もいない。机の上に枯れかけた薔薇の花瓶が置かれているだけだった。


 だが、男は耳を傾けて、真剣に首を振りながら「うんうん」と相槌を打っている。


「そうだ、よく予習しているな宮下。開放的な地形というのが特徴なんだ。砂漠や山などの複雑で厳しい環境がないからこそ、あらゆる民族が侵入しやすかったんだ」


 男は白いチョークに持ち替えて、黒板を叩くように文字を刻む。面白い授業だ。居もしない生徒に回答を促し、無音の答えを褒めちぎっている。


 「不条理」は、教室に一瞥をくれる。


 宮下くんとやらどころではない。三十以上ある全員の席に花瓶が置かれているのだ。花の種類は薔薇か白菊だったが、圧倒的に薔薇が多い。


 以前、なぜ二種類の花を使い分けているのか気になって男に聞いたことがある。前者は不慮の事故で亡くなった可哀想な生徒の魂を呼ぶために、後者は愛し合った末に動かなくなった哀れな恋人たちを呼ぶために、とのことだ。つまり正しく翻訳するなら、前者は「鏖」により化け物たちに殺されたということで、後者は男の拷問で弄ばれた末に死んでしまったということである。


 宮下くんはどうやら後者らしい。可哀想な話だ。


「最初に登場するのはシュメール人だ。民族系統が不明で、彼らについては未だによく分かっていない。特徴は都市国家を形成したことと神権政治を行なったことだな。では、赤羽……神権政治についてどのような政治なのか答えてみろ。……ふむ……ふむ。そうだな、神権政治は王が神またはその代理人として権力を振るったことを言う。次は清水。シュメール人が形成した都市国家の代表格は三つあるが答えられるか? ……おお、そうだ。ベリーナイス! 素晴らしいぞ! ウル、ウルク、ラガシュだ。ここは必ずテストに出るからなあ」


「……」


 サラサラとペンを走らせながら、「不条理」は欠伸をする。


 男がよく褒める生徒は、薔薇が置かれている席の者だ。愛し合ったと言い張っているくらいだから、情が強いのだろう。たしか、清水くんとやらはラグビー部の有名な選手だったはずだ。男は筋肉質で体格の良い男性が好みなようだ。たしか、少年刑務所の中で見た新聞記事にもそんなことが書かれていたような気がする。


 男は、金渡七雲かなとなぐもという有名な殺人犯だ。十代から二十代前半の体格の良い青少年を自宅に呼び出し、彼らを睡眠薬で眠らせて拷問や性的暴行の末に殺害した快楽殺人鬼。捕まるまでに八人を手にかけており、全員がバラバラにされて庭に埋められた状態で見つかった。


 平成が最後に産み落とした怪物。飯沢の快楽殺人鬼。そんな風に呼ばれている。しかも、ある男子校で世界史を担当していた教師だったから、社会に与えた衝撃は計り知れないものがあったとのことだ。


「黒木……おーい、黒木! 聞いているか!」


「え、僕?」


 「不条理」は顔を上げて目を瞬かせた。いきなり本名で呼ばれたものだから、一瞬誰のことを言っているか分からなかった。


「お前だよ。黒木はお前以外にいないだろー?」


 まったく、しっかりしろよ。


 金渡は呆れたように肩をすくめながらそう言った。「しっかりしないといけないのは君の方だろ」と言ってやろうかと思ったが、不毛でしかないのでやめておいた。


 風が、窓を叩いた。まるで存在しない生徒たちの嘲笑のように感じてしまった。蜘蛛型の化け物が、窓を這い上っているのが見える。灰色の世界は雪が降るだけだと思っていたが、存外騒がしい。


「……で、なにかな金渡先生?」


「おいおい、ちゃんと授業は聴かないと駄目だろ? アッカド人の次にメソポタミアを統一したアムル人が作った法典の名前を聞いたんだよ。何かわかるか?」


「……ふむ」


 「不条理」は顎に手を当てて考える。まったくピンとこないが、何だったか? 刑務所の中で取った高卒認定試験の記憶を絞り出す。しかし、自信のある回答が見つからないから、とりあえず思いついたものを答えることにした。


「……マグナ・カルタ?」


「残念、時代が違うなあ……。だが、マグナ・カルタを知っているのは偉いぞ。それについてはイギリス史のプランタジネット朝のところで勉強するからもう少し先だな。グレイト! よく頑張った。さて……答えはハンムラビ法典だな。アッカド人は軍事力により政権を維持しようとして失敗した。その反省として創られたのがハンムラビ法典で、秩序による統治を目指したんだ。『目には目を、歯には歯を』という言葉は有名だが、このハンムラビ法典が元になっていて……」


 「不条理」は話を聞きながらも釈然としない気持ちになった。答えを間違えたことを気にしているわけではない。なぜ、金渡と「愛し合った」ことがない自分が、薔薇の生徒たちと同じように褒められたのだろう? 白菊の生徒たちと同じ扱いじゃないとおかしいのではないか。


 カツカツ、とチョークの音が響く。


 溜息をこぼしながら、「不条理」は思う。異色香澄といい、金渡といい、みんな「鏖」が起こり始めてから益々狂っていっている。自分がまともなのは、元々感情がないせいだろう。最初から機能していないのだから、そもそも狂いようがないというわけだ。


 だが――。


 「不条理」は思い出す。異色透との殺し合いのとき……彼に頭を潰されそうになったときに抱いた感覚を。黒くぐちゃぐちゃした、暴れ出したくなるようなたしかな衝動――。


 あれが、きっと感情というものなのだろう。


 「不条理」はノートに目を落とす。機械のように特徴のない整然とした文字で書かれた内容には、本来はなんの価値もない。


 メソポタミア文明なんて、どうでもいい。


 





「黒木は、何を悩んでいるんだ?」


 授業が終わった後、机に置かれた無数の花瓶に水を遣りながら金渡がそう訊いてきた。


「悩み? そんなものはないけど」 


「いや、あるだろう? 授業中もぼうっとしているとき多かったじゃないか」


「へえ……」


 「不条理」は、平坦な声で驚いたようなフリをした。よく見ているなと空虚に思う。感情表現の起伏がないのに気付けるのか。


 だが、悩みと言えるのかどうかは自分でもよくわからない。「もう一度知りたい」とは思うが、だからと言って無理に知りたいとも思ってはいない。チョコレートのお菓子についてくるオマケの玩具がなんなのか気になる。それくらいの感慨だ。どうせ世界はそのうち滅びるのだから、そんなことを知っても無駄だとは思っている。


「先生で良ければ話してみないか? 人に話すとすっきりすることもあるぞ」


「そんなものかい?」


 すっきりしたことなんて、生きてきて一回もないから理解できない。


 金渡は、舐め回すように萎れ始めた薔薇を見ながら笑う。


「そんなものさ。内に溜め込むよりはマシだよ」


「ふぅん。なら聞いてもらおうかな」


 「不条理」は話すことにした。金渡みたいなイカれた人間に話したところで何かが変わるとも思えないが、退屈しのぎにはなると思った。


「ご存知のとおり、僕には感情がない。ゲームに負けて猿みたいに腹を立てることもなければ、遊園地にいって楽しいと思うこともないし、家族が自殺したって何も感じなかった。目の前で、僕の味方をしてくれた女の子がイジメっ子どもに輪姦されたときさえね」


「……そうか」


 金渡は眉根を下げて、哀れんでいるようにも悲しんでいるようにも見える顔をしていた。殺人鬼も同情するのか。紫陽花にいるカタツムリを観察するような気分で思った。


「そんな僕が最近、感情らしき不思議な感覚を抱いたんだ。だが、それが感情なのかどうかが今になってよくわからなくなったんだ。あのときは確かに、感情だと思ったんだが……。普通の人間にはよくあるんだろ? 鍵を締めたことを確認したのに鍵を締めたかどうか不安になるってこと。別に不安はないが、それに近い感じじゃないかな? やったはずのこと、思っていたはずのことが実感として残らないというか」


「なるほど。ちなみに、どんなときにその感情らしいものを感じたんだ?」


「聖母様のお兄さんと戦ったときだ。僕は彼に頭を潰されて殺されかけたのだけど、そのときにね……仄かに熱い感覚を胸の内側で抱いたんだ。死ぬ、殺される。あのときはそう自然に思ったよ。これが恐怖かと感じたんだが、どうなんだろうね? 恐怖なのかな?」


「まあ、その状況で『殺される』と強く思いながら抱く感情なんて恐怖か歓喜以外にはなさそうだな」


「……歓喜? 殺されそうになっているのに、なぜ喜ぶ?」


「そういうマゾヒスティックな人間は一定数いるよ。死にそうになっているのに、痛めつけられているのに、勃起しながら笑うやつとかな。人間の感情とは中々不可思議なものだよ」


 自分の実体験から言っているのだろうとなんとなく思った。金渡の口元は、わずかに吊り上がっていたから。


「ふむ……。なおさら分からなくなったな。僕の抱いた感覚は、果たして感情だったのだろうか?」


「黒木はもう一度確かめたいと思っているんだな?」


「まあ、できれば知りたいくらいなんだけどね。どうせもうすぐ死ぬし」


 そう答えると、「お前は勤勉だなあ」となぜか褒められた。褒めるようなところあっただろうか?


 金渡は、薔薇の花びらに指先を伸ばした。猫の顎下を撫でるように指を動かすと、ひらりと一枚花びらが落ちる。机の上に落ちた萎れた花びらは、まるで鼓動をやめた心臓のようだった。


 金渡はしばらく冷たい眼差しで花びらを見つめ、ゆっくりとこちらを向いた。


「……感情を知らないというのは悲劇だな。人生に彩りを与える絵の具のようなものなのに、君にはその色がない」


「……」


「そのせいで初めて知ったかもしれない色を、色だと認識することさえままならないなんてな。しかしね、黒木。それは間違いなく色だよ。感情だ。君が恐怖したのかどうか私にはわからないが、これだけは言えるな。その色に名前を与えるのは君の役目だ」


「……僕の役目」


 「不条理」は呟く。


「そうだ。これは世界史のような答えの決まった暗記教科ではないから、私の解釈を伝えることは君のためにならないと思っている。私は教育者だからな。魚が魚であることと獲り方までは教えても、魚を与えてはならないんだ。感情であることは教えてやるが、その先は自分で見つけなさい。……大丈夫だ黒木。君はまだ生きているんだから」


「そうか。僕が、勝手に決めていいものなんだね」


 「不条理」は下を向いて、手のひらを見つめる。


 あのとき感じたものは感情で間違いないらしい。だが、色として定義するなら何色になるのだろう? 感情の名前は? 恐怖。恐怖なのだろうか? やはり、それが一番近い気がする。


「……なあ、黒木」


 いつのまにか、金渡がすぐ側まで来ていた。意外と身長が高い。席についた「不条理」を見下ろす眼差しは優しかった。


「黒木はなぜ聖母様に従っているんだ?」


「……」


 危険な話題だなと思った。異色香澄がこの会話を聞いている可能性は低いが、それでもゼロというわけではないからだ。


 金渡は異色明の協力者ではあるが、香澄のことを好いてはいない。口には出さないが、「不条理」はそのことをわかっていた。それでも彼女に消極的ながら協力するのは、諦めているからなのだ。異色香澄に逆らうことは死を意味する。どの道死ぬなら残りの人生を楽しんだ方がいい。そう割り切っている。


 だから、この話はデリケートな部分に触る可能性がある。「不条理」はともかく、金渡には香澄への不満が強くあるから。


「言ってなかったっけ?」


「聞いてないな」


「そうか」


 はぐらかしてもいいが、「不条理」は正直に答えることにした。別に、自分は不利益を被るわけではない。


「彼女が、僕にとっての理想だからだよ。自分の私利私欲のために、世界の秩序という巨大な不条理を破壊しようとしているし、それができてしまうからね。彼女は僕にとっては太陽みたいなものなんだ。彼女が成し遂げようとしている、『不条理』の破壊を見てみたい」


「……それが、あの娘に従う理由か」


「そうだね。なにかおかしい?」


「いや、おかしいとは思わない。だが、あまりにも乾いているなとは思う。世界や社会に対して復讐心があるのならわかるんだが、お前にはその感情すらないからな」


「そうだね。たしかにどうでもいい。でも、世界や人間が醜いことは知っているからさ。醜悪なものは消えたほうがよいだろ? みんなが部屋の掃除をする理由とさして変わらないよ」


「変わるさ、変わるとも。人間はたしかに醜いものも多いが、そんなやつらばかりではないからな。ときには優しく美しい精神を持っているものたちもいるんだ。そんな存在まで消してしまうのは残念じゃないか」


「……君の恋人たちのことかい?」


 「不条理」がそう訊くと、金渡は獲物に襲いかかる禿鷲のごとく両腕を広げて「そうだ!」と唾を飛ばした。


「彼らはとても美しかった。均整の取れた身体付き、まだまだ発展の余地を残した未成熟な筋肉、嫋やかな背筋、吸い付くような肌の感触……。彼らは芸術みたいな肉体を持ちながら、淑やかに笑ってくれるんだ。優しく、誰よりも温かく私を包み込んでくれた。まだまだ彼らのような存在はたくさんいるのにな。それを知らないなんて、君、あまりにも勿体ないよ」


「……知らなくていいよ別に。僕にはそんな趣味はないし。ていうかさ、そんなに美しくて大切なら、どうして殺しちゃうのさ?」


 話題が変わってしまうが、あまりにも矛盾した物言いだったので訊かずにはおけなかった。


 金渡は悲しそうに目を伏せる。


「……いなくならないで欲しいからだ」


「は?」


 今、なんて言ったのだろう?


 矛盾なんて次元じゃ語れない言葉を聞いた気がした。


「……いなくならないで欲しいからだよ。わからないかな?」


「わからないよ」


 わかるわけないだろう。


 金渡は、「不条理」の隣の席にあった薔薇を見つめて、つうと一筋の涙を流した。なんで泣くのだろう。意味がわからない。


「彼らは、いつもそうなんだ。あれだけ愛し合ってお互いを確かめあったのに、帰ろうとしたり帰りたがったりする。私のもとからいつも居なくなろうとするんだ。……そんなの殺すしかないじゃないか」


「えーと……そうなの?」


「そうなんだよ。だって、居なくなられたら二度と私と会ってくれないかもしれないだろ? そんなのあんまりだから、つい殺ってしまうんだ。殺したらもう帰ることはないからな」


「そりゃそうだね。たしかに帰れない。君の物件がどんなに駅チカでも無理だ」


 「不条理」のジョークは聞き流された。ボロボロと泣きながら、金渡は続ける。


「……でも、な。それだと物言わぬ人形になってしまうし、やがて朽ちていって消えていってしまう。いつも骨から作った花瓶に花を添えて魂だけは繋ぎ止めたけど、結局語りかけてはくれないからな。だから、ジレンマなんだよ。どうすれば彼らはいなくならないのか、っていつもいつも頭を悩ませていた」


「……」


「殺したら駄目なんだ。殺したら一時は一緒にいられるけど、それだけなんだ。だから温もりを保ったままどうにか繋ぎ止めようとして、色々やったんだけど結局失敗して殺さざるを得なくなるんだ。どうしてなんだろうな……いつも薔薇になってしまう」


「……」


 この状況、普通の人間ならどう感じるんだろう。気持ち悪いと感じるのだろうか? 異色香澄が自分の肉を兄に食べさせていたと告白したときのように、引くリアクションでもすればよいのか? 


 なんというか、チグハグというか癖が強い。流石は「快楽」の名を冠する上位者だ。いつもはもっとしっかりしていて、物静かで真面目そうな模範的な教師に見えるのに、殺人が絡むとバグが起こったようにおかしくなる。理解できない境地に達している、と「不条理」は思った。


「だからね……生きているというのはそれだけ貴重で素晴らしいことなんだよ。まだ君は生きていて、まだまだ学ぶ余地がたくさんある。このまま何もせず朽ちていくのを待つなんて、あまりにも遣る瀬ない」


「今度は道徳の授業をありがとう。メソポタミア文明を教えるときより活き活きしてるね」


「いやいや、礼には及ばない」


 眼鏡をずらしてハンカチで涙を拭いながら、金渡は微笑む。皮肉も届かないようだ。


 彼は「不条理」の席に手を置くと、愛おしそうに撫で回した。


「……君は花にならないようにしてくれよ。この席には花瓶を起きたくない」


「善処するよ」


 「不条理」はそう言って立ち上がった。


 どうせ消える運命なのに、何を言っているのだろうか? 花瓶が置かれる前に「不条理」も金渡もこの世から居なくなるのだ。


「……帰るのか?」


 金渡が、淡々とした声でそう言った。


「そうだね。授業も終わったんだし、もう放課後だから。後は帰るだけだよ」


「……」


「今日は色々教えてくれてありがとう。あともう少しで終わるけど、またよろしくね」


 ひらひらと手を振りながら、「不条理」は教室の引き戸を開けた。


 金渡はしばしぼうっと「不条理」を見つめて、やがてにっこりと口元を綻ばせた。


「うん……またな」







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