応援コメント

第六章 三」への応援コメント

  • 今回も滅茶苦茶良かったです。

    前半の『死刑』の様子、凄まじかったです。眩い光の中で、人間が人間でなくなっていく様子が鮮烈でした。そしてそこに、どこか『美』のようなものを感じてしまう自分がいました……。
    亜加子が充に目を逸らすことを禁じるのは、それだけで酷い暴力ですね……。やめてあげてって思っちゃいます。

    亜加子ちゃんの人間らしい迷いを見られたのって、今回が初めてじゃないでしょうか。ほんの一瞬、改心してくれるんじゃ……と期待しましたが、見事に裏切られちゃいましたね。春香さんは、やっぱりそうなっちゃったんですね……。前回、彼女を必死で亜加子から守ろうとした充の心中を思うと、胸が痛みます。

    毎回思うのですが、極限状態にある人の描写が抜群に上手ですね。
    道夫の絶望感、自己矛盾と知りながら充を責めてしまうやるせなさがひしひしと伝わってきます。きっと普段はこんな人じゃないんでしょうね。読者は充と同化して、まるで道夫に責められたかのようなショックを受けました。

    冷静に考えれば充に落ち度はありませんよね。それでも人の死を前にして、誰かのせいにしたい道夫の気持ちも、自分を責める充の気持ちも自然なものですね。


    今回は、人物たちの繊細な心の動きがより一層読み取れて、個人的にかなり好きな回でした。

    さて、また謎が残りましたね。充が死なない理由は何なのでしょう。亜加子が拳銃を持たせた理由と関係があるのでしょうか……? 伏線回収、期待しています!

    P.S. 今日はいくつかカクヨム作品を読んだので余計にそう思うのですが、この物語は単純な語彙ばかりでもないのに凄く読みやすいです。作者様の工夫や努力が伺えます。いつも作品を仕上げてくださってありがとうございます。お疲れ様です。

    作者からの返信

    感想ありがとうございます。
    前半の裁きのシーンには色々な意味を込めて書いたので、迫力を感じとってもらえてありがたいです。美しさありましたか。嬉しいです!

    極限状態の人間の姿が、二部のテーマでもあります。ひたすらに残酷な話ですが、だからこそ真剣にキャラクターたちに向き合い書いています。道夫や、充たちの複雑な気持ちに触れていただき、感じてもらえるものがあればと思います。

    私の工夫や努力を感じてもらえて嬉しいなあ……。
    次もがんばります!