(おまけ)世界観と地理、魔法についてのメモ
本編の途中ですが、情報を整理するページをはさみます。あとで適当な場所に移動します。
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■世界観
中世ヨーロッパ風の、現実と違う世界が舞台です。都合よく近世がまじったりしています。じつは例によってここもSF世界観なのですが、たぶん明らかになる前に物語が終わると思います(;'∀') 悪魔のあつかいなどにSF設定が出てくるかも。
■地理&簡単な歴史
地図としては、四角い大きな大陸に、西から順にサロワ・アムセン・ドーミア帝国があるとお考えください。アムセンはドーミアの大公(前皇帝の叔父)が興した新しい国で、二国とくらべると国力も領土も小さいです。このドーミアの大公が、ジェイデンのパパですね。(すみません、祖父と書いてましたが父でした(;'∀'))
王族たちのあいだには姻戚関係がわりとあります。
ドーミアの現在の女帝はジェイデンの兄キリアンを皇配として迎えていますし、前述のようにジェイデン自身もドーミア帝室の血を引いています。
また、彼の母(フィニ王妃)はサロワの前王の妹です。(なので、じつはフィニはアーンソール王を兄のかたきとして敵視しています。)
サロワとアムセンの下あたりにコラールという小国もあります。海洋貿易で裕福な国で、ジェイデン王子の妃としてアグィネア姫を輿入れさせようという計画がありました。この結末については、また後半で。
■魔女・魔導士について
悪魔と契約し、魔法を使うものを魔女と呼んでいます。男性でも
似た意味をもつ言葉に「魔術師」もありますが、これは単に魔女という言葉を嫌ってそう自称するケースもあれば、魔法をもたない人間でも魔法を研究しているのでそう名乗ることがあるようです。(もちろん、魔術師を名乗るたんなる詐欺のケースもある) ※魔法使いという言葉は作中では出てきません。
魔導士は魔女のうち、特別な訓練を受けたり所定の学問をおさめたりした者が名乗ります。魔術師とおなじように、研究者であるものの魔女ではないというケースも、少ないながらあるようです。ルルーは魔女かつ魔導士。スーリは魔女ですが魔導士ではありません。ほとんどは〈思慮ぶかき光の塔〉の所属で、形式上はドーミア皇帝の承認を得て位がさずけられる形になります。
魔導士はある程度の能力が担保されているという意味で、魔女の上位互換的存在と思われがちですが、女性にあまり門戸が開かれていないという大きな問題があります。そのため、
■悪魔について
こちらの世界でいうところの悪魔とおなじようなものなのか、ちがうものなのかはわかりません。
人間のもとにふらっとやってきて、契約という形で魔法をさずけます。対価としてなにかを求めることもあれば、そうでないことも。
男性よりは女性を、成人よりは子どもを好んで契約するといわれます。悪魔がどういう存在なのか、魔法のルールは、魔女たちが払う対価についてなど、魔導士たちが研究しています。
■魔法について
魔女たちはおのおのの魔法をオリジナルなものだと考えることが多いようですが、魔導士たちは便宜的にいくつかの系統に分類しています。パトリオが説明したように、「精神操作系」「物質操作系」「使役系」など。
精神操作系(幻術を見せたり、人心をあやつる)の魔女がもっとも多く、物質操作系が少ないとされています。
本作独特のルールとして、「すべての魔女はふたつの魔法をもつ」というものがあります。ふたつめの魔法は主たる魔法を補助するためのもので、たいていは火や水を多少あやつったり、幻覚を見せたりする魔法が多いようです。(自分で火をおこすより多少早いかなという程度のもので、それほど大きな威力はありません)
メインの魔法を「目的魔法」、サブの魔法を「補助魔法」「生活魔法」などと呼びます。
作中では、
精神操作系・・・オリガ
物質操作系・・・ルルー、ディディエ
使役系・・・スーリ、パトリオ
のようになっています。補助魔法は、メインの魔法とはちがう系統であることが多いようです。(たとえばディディエは物質の移動速度を変える魔法がメインで、補助魔法として炎をあやつることができます)
目的魔法が一定以上のものでないと、補助魔法を使う意味がなくなるので、「ひとつの魔法しか使えない」ようにみえる魔女はたくさんいます。
使役は実在の動物を使うものもいれば、空想上の動物や、生命のないゴーストみたいなものなど、術者によっていろいろあるようです。
■宗教
魔導士たちの多いドーミアは比較的、アカデミックな気質があり、宗教の自由が認められています。多神教である「富める女神教」が信徒をあつめています。
サロワは魔女も多いのですが一神教(エテルナ教)の発祥地でもあります。この教団はサロワでは弾圧され、アムセンでは国教として認められています。魔導士たちのアカデミック気質を批判し、人間の本質的な平等を唱えているため、平民に人気があります。そもそも貴族制度に対しても批判的だったのですが、教団が大きくなるにつれ、各国の支配者層に取りこまれる形で教義が柔軟になっていきました。ドーミアからの独立を求めるアムセン大公にとっては都合がよい教義であったため、歴史的に両者のあいだには強い協力関係があります。
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