間宮の洗濯板

 一般的には間宮の洗濯板は羊羹だとされていますが、作中では七つの畝を持つあんパンと記載しています。

 これには作者の考えなのですが


1.間宮の洗濯板は羊羹、という記載は殆どが戦後に書かれた書籍にしか書かれていない

2.大戦時の記述では、羊羹、間宮の洗濯板、とそれぞれ個別に書かれており別々の存在として書かれている。

3.伊良湖の主計長が間宮の洗濯板はあんまんである旨、書かれている

4.海軍に在籍していた作者の祖父に生前尋ねたところ、間宮の洗濯板は、あんパンだったと証言。形状を紙に描いて貰ったら洗濯板状だった。


 以上の四点から洗濯板の形をした、あんぱんとしました。

 畝の数が七なのは作者の想像ですが四角い洗濯板状のあんパンは考えて見ると合理的で納得出来ます。

 理由として


1.当時の軍隊は班単位であり五名前後で一班としていた。そのため個別にあんパンを支給するより班単位で一つずつ支給し、班で切り分けた方が手間が少ない。

 残った分は更に班員で分割すれば良い。

 七にしたのは六人の班を想定して、同時に海軍は偶数を忌み嫌うため。

2.製造上、一つ一つ生地を作り餡を入れるのは手間である。洗濯板状にすれば、下の生地に棒状にした餡を七つ並べ更に上から一枚生地をかぶせることで製造の手間を省ける。3.焼き上げる時、一つ一つだとくっつかないよう幅を取る必要があるが、洗濯板なら密集させる事が出来、効率が良い。

4.一つ一つ包装する手間が省ける。


 以上の点から洗濯板の形をした、あんパンが間宮の洗濯板であると考えました。


 異論がある方はコメントの方へお願いします。


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https://kakuyomu.jp/works/16816700426733963998/episodes/16816927861745824667

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