龍城丸
忠弥の提案により海援隊が生み出した上陸用舟艇である大発動艇の運用母艦。
海洋と島々を活動領域にする海援隊の為に作られた大発動艇を運用するための艦。
通常の商船でも大発動艇を載せて使えるが、商船のデリックでいちいち海面に下ろすのは手間が掛かる上に、乗り込むのに時間が掛かった。
時間が掛かると開発計画が遅れ、その後の事業継続にも悪影響を及ぼす。
そこで
艦内にドックを作り、多数の発動艇を搭載。
出撃の時はドックとタンクに海水を入れて喫水を下げて海面と同じ高さにして発進させる。
以上のコンセプトを設定し建造させたのが龍城丸だ。
ドック型揚陸艦、強襲揚陸艦の元祖。
多数の兵員を載せることが出来ており、大発動艇を再収容して運びですことも可能。
艦内は各甲板がスロープで繋がっており、迅速な移動を可能にし、ドックの天井にはクレーンがあり大発動艇への物資積み込みが容易。
艦外からもカーフェリーのようなランプウェイがあり埠頭に接岸すれば迅速に乗り込むことが可能。
フィリピン独立戦争で大発動艇による物資上陸に使用され活躍。
その後も、義和団の乱でも日本軍の輸送に活躍。
活躍を認められ、姉妹船が建造され三隻が日露戦争に参加。
緒戦での迅速な上陸、朝鮮半島制圧を支えた陰の功労者である。
全長 144m
全幅 22m
喫水 4.2m
機関 ボイラー二基 レシプロ一基
最大速力 15ノット
兵員 1200名、最大時2000名
大発動艇最大30隻搭載可能
大型デリック二基搭載
姉妹船 秋津丸 神州丸
当時は馬が移動手段だったため多数の馬を載せる場所が確保されているのがこの時代の揚陸艦の特徴でもある。
また通信施設を装備し上陸作戦の指揮が出来るよう設備が整っている。
上陸作戦での大活躍を見た日本陸軍は驚き、絶賛。
龍城丸の性能を気に入り、後継艦を含め海援隊より購入する。
これは後の大陸進出に大きな役目を果たすことになり日本の権益下確保に貢献する。
作者メモ
支那事変、第二次大戦で活躍した神州丸を参考に設定しました。
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https://kakuyomu.jp/works/16816700426733963998/episodes/16816927861712404244
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