大発動艇

 大陸への渡海の時、港湾を抑えられない時海岸へ上陸するにはカッターボートや艀を使うしか無かったが機動力が小さかった。

 そこで砂浜へ直接乗り上げる動力付きの舟艇を鯉之助が提案して作り上げたのが大発動艇だった。

 元ネタは勿論第二次大戦で活躍した大発動艇。

 本来は第一次世界大戦のガリポリ上陸作戦の失敗した戦訓から導き出されていたのだが、鯉之助のメタ情報と米比戦争の戦訓により作り上げられた。

 未開拓の地域の沿岸へ物資を揚陸するためとして作り上げられたが、その使い勝手が良く効率が良い――、一時間に六〇トンの揚陸能力があり迅速な上陸に使える事から大量生産が決定した。

 低喫水、ガソリンエンジン付きの小型船体は一〇トン以内で一般商船のデリックで取り扱えるため搭載可能。


重量 10トン

全長 15m

全幅 3.3m

速力 8kt

兵員 六十名

機関 大発製ガソリンエンジン60hp


 開戦初頭の朝鮮半島上陸作戦で活躍。

 特に名高い遼東半島上陸作戦では迅速に第二軍を上陸させ、ロシア軍の準備が整う前に大砲を含む重武装で攻撃にあたれたことは日本軍の勝利に大いに貢献した。

 その後の上陸作戦でも活躍。

 上陸作戦だけでなく満州平原を流れる川やアムール川周辺の襲撃作戦にも使用され、小規模な襲撃、上陸作戦を展開しロシア軍を引っかき回した。

 上陸作戦だけで無く、土嚢を積み込み、機関銃などで武装した武装大発が現地で使用され戦果を挙げる。


 エンジン開発は大阪大学工学部出身の技術者達。所謂ベンチャー

 史実のダイハツが大阪大学工学部の出身者によって創業されたことからオマージュさせて貰いました。


塩大澳上陸作戦へ戻る

https://kakuyomu.jp/works/16816700426733963998/episodes/16816927861491011800

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