鈴谷級装甲巡洋艦

　元アルゼンチン海軍所属の装甲巡洋艦ガリバルディ、現海援隊所属の装甲巡洋艦鈴谷である。

　チリを相手に建艦競争を行っていたアルゼンチンが発注しイタリアで建造されたのだが、先の和解により軍備削減が行われ海援隊に売られた一隻だった。

　イタリアで建造されたジュゼッペ・ガルバルディ級先行グループ七隻の内四隻がアルゼンチン海軍に売却されていた。

　この艦の性能に満足したアルゼンチン海軍は新たに二隻注文していたが、ABC協定調印により日本海軍に売却され日進級装甲巡洋艦として日本海軍に売却されていた。

　アルゼンチン海軍の残りの艦も海援隊に売却され、鈴谷級装甲巡洋艦として就役していた。

　鈴谷は樺太の鈴谷岳から命名。

　日進春日の同級艦である

武装　一〇インチ単装砲一基

　　　八インチ連装砲一基

　　　一五サンチ単装砲一四基

　　　七.六サンチ単装砲一〇基

一番艦　鈴谷

　元アルゼンチン海軍装甲巡洋艦ガリバルディ

二番艦　大雪

　元アルゼンチン海軍装甲巡洋艦サン・マルティン

三番艦　羊蹄

元アルゼンチン海軍装甲巡洋艦プエイレドン

四番艦　蔵王

元アルゼンチン海軍装甲巡洋艦ヘネラル・ベルグラノ

　売却に応じたのは、軍縮条約で武装解除が条件となっていたが、アルゼンチン国内にはガルバルディ級装甲巡洋艦の主砲塔を外せるクレーンが無かった。

　砲身のみ撤去という形にしようとしたがチリが反対。

　結局、海援隊への売却ということで決着し、チリ側もチリ海軍が所有していた装甲巡洋艦オイギンス、エスメラルダを売却することで軍縮を成立させた。

　同時に海援隊と日本海軍はアルゼンチンとチリが所有していた最新の装甲巡洋艦を八隻も手にすることに成功した。

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