昼寝

昼休みに学校の図書室で昼寝をした。目が覚めたら、もう6限が始まっていることに気付いた。これまでそんなへまはしたことはなかった。成績もいつも上位だったし、授業中も寝たことはなく、宿題を忘れたこともなかった。

早く行かないと。

でも、耐えられなくて何もできなかった。こんなミスをした自分を見るのが辛かった。先生に叱られるのが怖かった。クラスの子にこんな自分を晒すのが恥ずかしかった。午後の静かな図書室の穏やかさに溶け込んで、ぼんやり窓のを眺める。先生を待つことしかできなかった。けれども先生は来なかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夢日記 とーとろじー @tautology

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ