第2話

 自分の救ってもらえる順番が、回ってくるのは、まだまだ先らしいです。すばる君は、地上を見て歩く事にしました。


 すばる君が降りたった森には小さな花が、咲いていました。


 紫色の美しい花をこの地上で最も美しい物に違いないと思いました。


「君は、地上で最も美しい物なのかい?」


 すばる君は、花に話しかけました。


「いいえ、この世界には私よりもずっと大きく、華やかな花がたくさんいます」


 すばる君は、もっと美しい花を探しに行く事にしました。


 妖精の揺りかごの様な色とりどりの美しい花を見つけました。


「君たちが、この世界で最も美しい物なのだろうね」


「いえ、いえ。山を薄桃に染めるあの花こそ

最も美しい。北の地方なら、まだ見る事が出来ます」


 そこで、北の地方に出かけて行き、花に話しかけました。


「君がこの世界で、最も美しい花らしいね」


「いえ、私達は、一つの樹に多く咲くので、遠くから見ると美しく見えるだけです。ただの白い花です。こうして近くで、見つめられると、私達は、恥ずかしくて、下を向いてしまいます」


 本当に恥ずかしいのでしょう。

 その花たちは、ほんのりと赤く花びらを染めてしまいました。


「私達より、いつも空に向かって、堂々と顔を向けているあの大きな花が、最も美しいと思います。南の地方へ行けば、もう咲いていますよ」


 すばる君は、南へ行きました。


 確かに白い花が、言った通り、大きくて黄色い花が空に向かって、堂々と咲いていました。


「あなたが、この世界で、最も美しい物ですか?」


「私が?とんでもない。この世界で最も美しい物は、ほら、私が見ているお日さまですよ。そしてお日さまが隠れて、夜が来れば、とても美しく瞬く星々ですよ」


 今度は、すばる君が恥ずかしくて赤くなりました。


「ありがとう」


 小さな声で、お礼を言うと、その花の種を一粒いただきました。


 空からのお迎えが来ると、すばる君は、お日さまの近くに浮かべて下さいと、頼みました。


 すばる君は、花から貰った種を大切に育て星の全てをその花で満たしました。


 星の王様は、プレアデス村から離れた、すばる君に新しい名前をプレゼントしました。


 新しい名前は、「地球」です。


(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)


 つまり、地球の生命の起源は、ヒマワリです。

 人も魚も、アノマロカリスも全ての命は、ヒマワリが起源です。


 だから、地球の生命が、快適な海から厳しい地上へ移り住む謎も、翼も持たない人類が、大空に憧れる事も、生命の起源が、お日さまと星に憧れるヒマワリだからだ、と言われています…かな?


       終わり(^^)/





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生命の起源…かな(;^_^A @ramia294

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