昼夜が逆転した生活を送る「俺」。そうなってしまったのは、不可解な能力のせいだった。謎の能力に生活を振り回される人の独白形式のショートショート。だんだんと全貌が明らかになっていくその能力とそれによる語り手の疲弊っぷりに、こちらも心が削られていきます。こちらの想像力をじわじわと侵していくような書き方が、より怖さを感じられます。と同時、どうにもならない無力感も抱きました。