7.5話 教えて!雪香先生(サビキ釣)

  「うーん…。ウーン。」


 部室の隅の方で唸っているユッキー先生。


  「あら、そろそろ限界がきてますわ。」


  「そうだなあ。」


  「限界?なんですか先輩。」


 「まあ見ての通り、給料がなくなって2・3日食べてない状態だな。」


 「まだ、お酒は別途ありそうですわ。」


 「流石に、昼食にビールは駄目だよなあ。」


 「お酒臭い状態で授業さすがに怒られますよね。」


 「ニュースになりそうなネタだな。」

 

 「しかたないですわ。華泉 ちゃん起こしますわよ。」


 「しかたないなあ。ユッキー先生。アジ釣いくからサビキ釣をおしえて。」


 「アジ!!」


アジと聞くとさっきまでの唸り声がなくなり、いつも通りの先生になっていた。


 「さっさと説明するぞ。」


 「はいな。」


 「三絡さん。今回のサビキ仕掛け覚えてるな。」


 「はいな。えーと、クリップから針が沢山出ていて下には籠を付けました。」


 「そうだな、因みに下籠は重かっただろう。」


 「はいな。重かったです。」


 「鉛が入っているからな。」


 「ほへー、そうなんですね。」


 「今回の舞台の大社築港は遠投しても浅いから下籠でいいな。上籠も存在するから使い方が違うから気をつけること。」


 「餌結構な匂いがするんですね。」


 「そうだな、匂いが大切だな。人間もそうだろう、美味しそうな匂いがしたら食べたくなるだろう。同じことだな。」


 「確かにです。」


 「後は、いろいろあるからゆっくりおしえてもらいな。結び方も蝶々結びは笑えたがな。

 

 「あう。」


 「後は、食べるだけだな。早速アジ釣行くぞ。」


 「わかりましたわ。」


 「ういー。」


 「はいな。」



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オタクですが!これでも釣りクラブしています? SHilf @SHilf

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