わたし力士になる!っていうかもう力士だから!そんな幼馴染みの女の子。もちろんそう言っているだけで本当に力士のわけではない。ではなぜ彼女はそんなことを言うのか。コメディのようなタイトルだけど、ちゃんと大学生の男女の日常がしっかり描かれていて、読んでいていつの間にかのめり込んでしまうはず。
力士を目指す少女と、少女に連れ添う主人公。彼らは人生という土俵の上で相撲を取る。その取組は、きっと一筋縄ではいかないものだろう。それでも相撲は、倒れないかぎり、土俵の外に出ないかぎり、取り続けることができるのだ。彼らは力士で、土俵の上にいる。どうか二人が、理想の横綱になれますように。