*第80話 まったりでおます
早いもんですなぁ~
あれから2年が経ちましてんわ。
いろいろ有りましたで。
先ずはええ話しからでんな。
アリーゼ様は二人目を出産しはりましてん。
え?
一人目でっか?
知りまへんかいな?
5歳になりはりますわ。
ほいでアーミア様にもお子がお生まれにならはったんですわ。
かいらしい女の子ですわ。
女子率めっさ高いですわ!
ルルナ様の言うのんには聖女の血統やっちゅう事ですわ。
男子の生まれる確率がえろう低いそうですわ。
ほいでもって全員が転生者ですわ。
悪い話しもせなあきまへんな。
58歳でしたわ。
急に倒れはったらしいですわ。
大急ぎで侍医に見せたそうですねんけど
大いびきかいて意識が無かったそうですわ。
卒中ですわな。
その二日後に亡くなりはったんですわ。
サーシア様はじめ身内が見守る中で息を引き取りはりました。
みんな悲しゅうて泣きましたわ。
厳しゅうて、怖わ~て、ほいでもって優しゅうて、
あったかぁ~いお人でした。
めっちゃ巨乳でしたわ・・・
ソイランのじいさんも逝ってしもたですわ。
心は子供のままやったけんど、
かだらは歳食とたさかいにしゃぁないわな。
若草の姉ちゃんたちも覚悟しとったさかい、
粛々と送ってやりましたわ。
ほいでウチはっちゅうとやね。
まぁ~大して話題になるような事はおまへんな~
ネっさんとは文通だけで逢うてまへん。
あの後すぐに引退して後任の大統領に仕事を引き継いだそうですわ。
完全に引き継ぎ終わるまで1年かかったて、どんだけ一人で抱え込んどったんや!
っちゅう事ですわな。
「で?なんでここに居るねん。」
挿絵:https://kakuyomu.jp/users/ogin0011/news/16818093073010448030
「いやぁ~すまんのぉ~
のんびり余生を~と思てたんやけどな。
カーネルのアホが、”国政を私物化した罪”たら言うて、
ワシを裁判にかけよってん。
ほんで、こらヤバイ思て逃げて来てん。
悪いんやけど匿うて呉れんかいの。」
新大統領なったカーネル・ヨンダスたら言う奴が手のひら返しよったらしいわいな。
まぁ、人気取りの見せしめやろ。
「どんくさいやっちゃのぉ~」
「いやぁ~情けないわぁ~」
「しゃぁ~ないなぁ~ウチが一肌脱いだるわ~
あっ!脱ぐゆ~てもホンマに脱ぐんとちゃうからな!期待すなよ!」
「誰が期待なんぞするかいっ!ツルペタの胸見ても嬉しないがな!」
「なんやとぉ!喧嘩売っとんのか!今は無いけんどなぁ!
そのうちビビる程デカなるんじゃ!」
「ホンマかいなぁ?」
「ホンマじゃ!ちゃんと見とれ!」
なんちゅう失礼なやっちゃ!
こうなったら意地でもそばに居ったるさかい覚悟せえよ!
葬式の喪主くらいしたるがな!
せいぜい長生きせえよ、ネっさん。
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