ゴースト・鬼人候補の面々

龍玄

ゴースト・鬼人候補の面々

 2021年3月。北海道旭川で中学生が凍死した。発覚後、いじめが疑われ調査が始められるはずだった。しかし、そうはならなかった。

 

 「東川市長、旭川の中学でいじめが絡む凍死が発生しました」

 「はぁ、いじめは確かなのか?」

 「それを確かめる為、市が認定して調査を…」


 東川は、報告を遮り、言った。


 「認定などしたら時間が掛かるじゃないか。私はね、いずれ国政を目指しているんだ。そんなのに関わっている時間はない。さっさと市教育委員会に投げろ」

 「市の認定がなければ、前に進みません」

 「進まないでいいんだよ。進んで話題にでもなれば、私に傷が付くじゃないか」

 「しかし…」

 「話は終わった、もう下がれ」


 認定をされない状況下でマスコミの取材が進み、二年前からいじめがあったと報道され、世間の不審死への関心度合いは高まっていった。


 「なんだマスコミの奴!騒ぎやがって。黙っていれば時効を迎えられるのに」

 「市長、もう、このまま放置すれば批判が市政に及び兼ねません」

 「分かっている…、そうだ、いい考えが浮かんだ」

 「何ですか?」

 「私は辞める、市長をな。そして、国政に打って出る、あははははは」


 立憲民衆党の東川正人は市長を辞任し、立憲民衆党の独占だった北海道ロックは、その牙城が崩れる。後任の市長に選出されたのは、自民党支持を受けた居松幹介だった。新市長になると旭川中二女子の問題は、いじめとして認定され、調査が始まった。その裏で、責任放棄し市長を辞任した東川正人は、立憲民衆党から何事もなかったように北海道ロックから衆議院議員選挙の候補者として選挙活動し、その動きを百も承知の立憲民衆党は比例区で当選確実を勝ち取っている現役議員を応援として繰り出していた。


 立憲民衆党の候補者を当選させ、市政・府政・国政に携わらせれば、それに歩調を合わせる教育委員会は、いじめ問題を触りたくない厄介な問題として、肯定からではなく被害者に非があったとして周囲が騒がなければ風化させ、揉み消しすることになる。自転車操業の不正だらけの経理、中抜き、利権、行き当たりばったりの無能な船頭と乗組員たちの形振り構わない行動に翻弄され、地獄を味わうのは、国民であり、その国民が選び「こんなはずじゃなかった」と嘆き苦しむ姿も現実になる事になる。既に事例は近年に起こっているから否定できない事実だ。


 覚えて置こう、「甘い言葉には裏がある」「良薬、口に苦し」




 「寂しいよ、寂しいよ、愛が欲しいよ」


 新潟知事の嫁山留壱は、口の達者な妻に息苦しさを感じていた。愛に飢えていた嫁山は、出会い系サイトのハッピーメールを通じて、女性を探し始めた。純粋な愛を欲していたが現実には難しいかった。疑似でもいい、愛を欲した嫁山は、一回三~四万円で複数の女子大生や成人女性を釣り上げることに成功した。月に二・三回、それは嫁山留壱にとって、受けいられる愛を満たせる時間だった。

 至福の時間は、週刊文秋によってすっぱ抜かれ、嫁山は、買春を認め、辞任し、離婚も行う。それから、三年。嫁山は、武漢ウイルスで生活に困窮する女性が増えたのを知ると再び愛を欲して、潤沢な資金を得られる衆議院議員選挙に立候補する。その嫁山を野党統一候補として応援するのが立憲民衆党だった。立憲民衆党は、他にも未成年との性交渉を認める法案を真剣に考える者やおっぱい、おっぱい、おっぱいが大好き、ショートパンツを見るなら女子高の文化祭がいい、とおっぱいのことで脳内がぷにょぷにょの人物を候補者に選ぶなど奇人変人を探し出すのに長けていた。現議員でさへ闇金と裏社会の団体との関りが今も継続する犯罪者が堂々と謝罪も説明責任も果たさない、また、在日という禁句を盾に国籍が不明であったり、本来資格さへ問われかねない議員法に触れるかの常にグレーゾーンの議員が、肩で風を切り、「お前が言うな」をどこ吹く風と無視して、自民党批判に躍起になっている事実が、立憲民衆党のおかしさを象徴している。

 不思議なのは、嫁山の詳細を知る選挙区では、嫁山の不祥事は過去のものとトップを走っていることだ。

  

 「そうか、新潟では買春・売春を容認しているんだ」


 元東京都知事の石原さんが聞いたら、飽きれ過ぎて卒倒しそうな思想が新潟では罷り通っている。有権者がそもそもおかしい輩。そう思われても異議申し立てはできない。選挙とは、おかしな、いや狂った日本国民が浮き彫りになる。カルト宗教を信じる理解しがたい思考が罷り通る現実。総裁選でも党員・党友会の評決にも表れたように地方ほど劣化が激しい。

 若者が東京に栄華を求めて集中する。それを一概に批判できない。彼らは、現実を東京で学び、地方での考えを浄化しているのかも知れない。

 

 「烏合の衆」という諺がある。 個々で好き勝手に行動する習性がある烏が集まって騒ぐように規律や統制がない集団のこと、または秩序がない軍勢であり、全く統一できずに集団になっても団結できないことを意味する。

 今の野党は、まさに「烏合の衆」だ。そこに与党である自民党を嫌って改革という耳障りのいい言葉に踊らされ期待を込めて支持を勝ち取ろうとする。それが如何に浅はかな考えかを今知るべきだ。改革を願うのであれば、与党の中で間違いを論理的に指摘できる議員を促し、風を起こすべきだ。クレーマーと化した野党では取り敢えず目先の餌に喰い付く愚かな国民を騙し、クーデターを起こす事しかできない。

 自民党への不満を野党に期待して倒しても、経営経験のないぐ~たら社員たちが大企業の舵取りを行うようなものであり、その結果、二度と立ち直れない程に打ち砕けるだけだ。現に元・民主党が政権を握った際、日本は大ダメージを受けた。優秀な人材は海外に流出し、有名企業は、人権無視で労働者をこき使う国に次々と競争力を奪われ、倒れていき、失業者を増加させた。

 本来の野党の姿勢は、与党が世界に向けて発言しにくい事を成り代わって発言すること。以前、北方四島を取り戻すには戦争しかないと言った議員が、戦争を誘発させるとマスゴミの集中砲火にあい、辞任に追い込まれることがあった。マスゴミは稚拙の温床。彼が放った警告を全く読み取れず、過激な言葉だけを抽出し、叩く。彼が行ったのは交渉術のひとつだ。要求を通すためにハードルを上げ、徐々に下げ、要求を通す方法。例えば、好みの異性がいるとする。まず、いきなり「結婚しよう」と高いハードルを用意する。「初めて会ったのに?」「じゃ、一泊旅行に行こう」「だからぁ」「じゃ、食事に行くか」

「まぁ、食事くらいなら」という具合だ。彼は戦争を起こせば取り返せるかもしれない。戦争を拒否するならどうやって取り返すかを考えるべきだと言ったに過ぎないのに。マスゴミの無能さと拡散力は、今の日本にとって有害な存在でしかない。

 有難い事に若い世代は、ネットの世界が中心になってきている。十代では新聞を読む者が皆無になったと調査結果がでた。

 立憲民衆党を中心とする野党は、強力な与党である自民党を倒すには、選挙に関心を示さない若者や無党派層の掘り起こしに躍起になっている。しかし、もりかけ問題に桜の会の問題を前面に押し出し、自民党をけなしに掛かるが、若者の関心は、武漢ウイルス禍の中、大学に通えない、リモートで社員交流が図れないが問題であり、野党が発言するたびに「こいつら馬鹿じゃね~の、クレーマーか」と冷ややかな思いで聞き流しているのが現実だ。

 改革、改革と謳っても、どう改革するかが見えてこない。野党が胸を張ってこれが改革案だと打ち出すものは、賢者の無党派層からは「どうやって実現するんだ」「その改革を行ったあと、どうなるんだ」とまともに聞かれることはない。

 その潮流は鈍感な野党にも感じ取れるものになり、昨今、無党派層、特に若い世代への取り込みを諦めている。その結果、「今さへ闘えればいい」と「烏合の衆」で対抗しようとしている。考えの違う者が集まっても内紛の火種に油を注ぐだけだ。地方は腐っている。外国人を否定するものではない。日本崩壊の特異な思想を否定するものだ。在日と言う負の遺産を浄化しなければ、クレーマー議員の量産を防げない。新聞・テレビを見なくなった世代が、この国をいい方向に導いてくれる。その明るい未来が来るのが速いか遅いかを印す衆議院議員選挙になる。

 どこに投票するのか迷っているのであれば、考えて欲しい。立憲民衆党は、老後の生活を破壊する。立憲民衆党の柄田代表は、NISAに30%課税すると発言した。NISAは年間40万円を上限に非課税となる。投資先は金融庁が優良商品を選んでそこから凍死者は選べばいいもの。現在、全員が利益を上げている状態だ。低所得者が積み立て運用を行い、老後に備えるに最適な商品だ。立憲民衆党は、非課税のNISAに30%を課税する。後だしじゃんけんの最たるもの。立憲民衆党は、国民を滅ぼすための政策しかしない。いわゆる投資でさへ、手数料を取られ、余程うまく稼げなければ利益が上がらない。

 しかし、年金で老後を賄えない今、その救済に用意されたのがNISAだといってもいい。そのNISAにも課税するとぶち上げた。まさか、代表を務める者が投資とNISAの区別がつかないのでは議員である資格さへない。制度を知らず、制度を語る者が舵を取れば破滅しかない。このように立憲民衆党を筆頭とする野党が政権に口出しし、邪魔する行為は、日本国民を餓死させ、他の国の、特に中酷の省にするための行為に他ならないことを知る事だ。女性は、中酷の慰み者になり、男性は、ウイグル地区の方々のように重労働を課せられる。企業の利益は全て吸い上げられ、潰れて行く。失業者と寺院仏閣はホテルに改装され、景勝地はコンクリートで固められ、古書は焼き払われる。大袈裟ではなく、中酷は文化革命を謳い歴史を葬った。日本も同じ道を歩まさられる。

 悩んで甘い言葉に騙されれば、痛い目に会うのは自分自身であることを知る事は必須だ。経済学者が会社の社長として成功しているのを聞いたことがない程、希薄なことだ。それと同様に舵を切ったことがない者が政権を握れば、無免許の者が操縦する飛行機に乗るようなものであることを認知するべきだ。



 

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