第3話

面接だけして受かった高校に入学した。


1年生の時は、友達を作れるか不安だったけどすぐに作れて、放課後寄り道をして過ごした。


2年生の時は、1年生の時は違うクラスだったけど仲の良かった子と同じクラスになった。


その子はいわゆるオタクで、イケメン系ゲームをやっていた。


私はそういうのは興味は無かった。


だが、高2の秋、私は、そのオタクというものに突入することになる。


2019年秋、テレビを見ていると、『ヒェヒェヒェヒェヒェー!』『Rとー』『Kでー』『EXITです、シクヨロですー!』


なんだなんだ。

EXIT?誰それ?


てか、左の人怖。


いやいや待て待て、見た目で決めつけんじゃねぇよ。


━━━━━━━━━━いやでもマジ怖。



お前は何かされたんか?

━━━━━━━━━ されてないけど!


じゃあ何故避ける。




そんな自問自答を繰り返し、結果恐怖の気持ちを抱きながらも両方を推すことにした。


でも、それは『推してる』とはいわないことに、数年後、気づくことになる。



Rの事が好きになったのは、Tファイル。


例えるなら、名探偵コナンみたいな、事件をクイズ形式に解き明かしていく番組だ。


初めて見た時、Rは、『ジュエル・ド・R』というキャラをやっていた。


ジュエル・ド・R?何だそりゃ?


相方だけを見るのは可哀想だから見てみた。


『ザンビアの親知らず』


爆笑した。


この人、こんなおもろかったんかと。


マジ、今まで避けててごめんなと。


そこでようやく、Rという人が好きになった。


でも、Rが『いつもK…』って言っていた時からちょっと可哀想かなぁとは思ってたよ。


私までそれに便乗したらダメなんじゃないか。

私がKを単体で推してていいのかと。


そのコンビは、『高校生の女の子とかは、俺らのこと好きじゃない』『興味無い』

と言っていた。


そんな事言わないで。

私は高校生だけど、あなた達が大好きだよ。


最初避けていた時期あったけど、今は本当に大好きだよ。自信もって。


まさかの励まし。笑


だがある秋、あの報道によって、Kへの気持ちはあやふやなものになる。


『201☆年 10月 EXIT K、未成年少女売春で逮捕』


えっ。


ん?待って?この人何かやらかしてたの?


未成年少女売春と、窃盗で逮捕。


いやいや嘘だろ?

そんなの。


待て待て、やっと同時に推せるようになってきたと思ったらこれかよ。


えー……



…推すの辞めようかな。



でも親が『えー?今やってないんだし過去のことなんだからいいんじゃないの?』

ってあまりにも前向きなこと言うもんだから、そうか?と思い、あやふやな気持ちのまま推すことにした。


2020年8月、私は新たに芸人を好きになる。


その芸人は、『ぺこぱ』という。


私は最初、興味なかった。


母がいつもぺこぱに騒ぐから、気になってしまった。


『どうもー、シュポポー、シュッポッポー、シュッポシュッポ、シュウペイでーす』

『ヒィーヤ汽車になりました、シュウペイでーす』


汽車になりましたwwwwww


おもろ。この芸人。

M-1グランプリ 2019 3位?


へぇ。M-1見てなかったから知らなかった。


"全肯定漫才"


そんなに否定してた芸人もあんまりいない気もしたけど。


苦労してきたんだな。


"ボーイズラブ漫才"

"ローラースケート漫才""ラップ漫才"等、

試行錯誤して生まれた


"全肯定漫才"


新しい漫才の形にとにかくハマった。


沢山苦労してきて、ようやく掴むことが出来たM-12019 3位。


お笑い芸人って、凄く沢山苦労してきたからこそ今があるんだなと思った。


そこからどんどんお笑いにハマっていって、M-1 2020敗者復活戦。


インディアンスにハマった。


『すれ違ったら最後にシュウペイでーす』


!?


シュウペイでーす!?


『先にやんなよ!出てくんだから!』


ぺこぱを待っていた私は、びっくりしてテレビを見た。


スマホを見ていたから、途中からしか見れなかったが、途中からでも凄く面白かった。


この人達に決勝へ行って欲しいと思った。


結果、勝ち取ったのはインディアンス。


インディアンスがトップバッターで、M-1 2020の決勝へ出てきた。


めちゃくちゃ面白かった。

優勝確定だと思った。


だが、優勝したのはマヂカルラブリーで、結果は7位。


可哀想。


あんだけ面白かったのに、7位って。



気づけばインディアンスにハマっていた。



やばいおもろいやん。


ネタを調べてネタを全部見たのはインディアンスが初だった。


ネタは全部本当に面白い。


爆笑しないものがない。


凄いと思う。


M-1 2021で優勝出来ると思う。


彼らなら。大丈夫。


その後に出てきた東京ホテイソン。


『いーやアンミカー!』


いやシュウペイさんの次はアンミカさんかい!

思わずツッコんだ。


いいのかファイナリストが他の芸人や芸能人の名前を出して!笑


でも面白かった。


ただ、まさか10位に終わるとは想像もしていなかった。


面白かったのに。


審査員によれば、ツッコミが強いのに対し、ボケが弱いと。


いいじゃねぇかよ。


面白かったよ。

マヂカルラブリーなんかに比べたら、ちゃんと漫才やってたと思うよ。


まさかこの人たちが最下位に終わるなんて、想定もしていなかった。


面白かったのに、最下位は可哀想だなぁって思ってたら、気づけばハマっていた。


ハマったのはインディアンスの方が先だったけど。


お笑いの世界って本当にすごい。

幅広い。

━━━━━━━━━━━━━━━

でも、途中でEXITのかねちーこと兼近大樹に飽きてしまう。


テンションについていけない。


そう気づいたのは、今年。2021年になってからだった。


そういえば、かねちーを推してた理由ってなんだったっけ…


"りんたろーさんが怖かったから"


それさぁ、ただの"逃げ"じゃない?

今好きなんでしょ?

じゃあ何で推してんの?


それ推してるって言わねぇよ。


もう辞めろ。降りろ。


そうだね…うん、最近イライラすること増えたし、降りるか…


また自問自答を繰り返した結果、ファンを降りることを決意した。


申し訳なかったけど、気持ちが変わることは無かった。


テンションについていくことが出来なくなったんだからしょうがない。


その分まで、きちんと応援しよう。

お前の推しは1人じゃねぇだろ。


インディアンスや、ぺこぱや東京ホテイソンだっている。大丈夫。


私の人生を360度変えてくれた。


あんだけ自信なかった私を、勇気づけてくれた。


ありがとう、お笑い。


お笑いが、本当に、大好きです。


たくさんの芸人を好きになって、本当に良かった。


私の人生を救ってくれてありがとう。


EXIT、私を、ここまでお笑い好きにしてくれてありがとう。


私は、ずっとお笑いが大好きです。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

スクールライフ ゆう @yuat16

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ