少し問題のある家庭の狭い隙間に優しさと人情が挟まるとなんとも言えない人間ドラマが息づいてきますね。
3才の時に母がいなくなるなんて悲しくも寂しい人生ですよね。
「愛情に溢れた家庭」、言葉では簡単ですが現実の世界で少し拗れてしまうと幼い子供に暗い世界を強いる残酷な家庭になってしまいます。
巴さんは素直に曲がらずに育ったんでしょう。
お父さんを大切にする心に読み手が救われます。描き方が実に秀逸です。
真心(まごころ)のご主人が暗示していましたね。
この物語の薬膳庵はストレスフルな現代社会にオアシスを提供する作者さんの癒しの心を表現する場所ですね。
棗さんは心痛めた人を救う観世音菩薩様のようでした。
本作は癒しと救いを届ける素晴らしい作品です。
作者からの返信
ご丁寧なコメントありがとうございます!
ちょうどこのエピソード執筆の際、私も残業続きで寒くて切なかったので、物語の中で癒やされたいと思っていました。
ある意味願望が詰まった物語です(笑
読者の皆様の癒やしになれれば幸いです。
初めまして、お話読ませていただきました。全体的に、とても良い雰囲気でした。以下は、個人的感想です。残念だなと思う箇所が(あくまで私個人の感想ですので気にせずに)。 巴さんはスポーツが得意で、走りやすい服装までしていたのに、終電に遅れてしまうの? 巴さんはしっかりした性格に見えるのに、なぜ見知らぬ棗さんの誘いついて行ってしまうの? 私の好みとしては、(1)巴さんが駅へ向かう途中、一人で荷物運びに困っている棗さんを手助けする。その結果終電に遅れる。(その後、薬膳店に誘われる)。(2)巴さんは、もっとおっとりした性格で、終電に遅れてしまう。ネカフェへ向かう途中、ウサギの着ぐるみを抱えた真心さんを見かけ、いざなわれるように薬膳店へ入る。あるいは、途中で見慣れない薬膳店を見かけると、ウサギの着ぐるみを持った真心さんが、薬膳店に入るのを見て…… 私としては(1)が好みかな? ウサギに、いざなわれるのも良いかな(アリスみたい)? あと、父との電話の場面で、最初に「帰って来ていいよ」と言ってほしかった(私の年齢では、父親のほうに感情移入してしまう)。父は、もう少しもの静かで内気な性格で……クリスマスに興味なさそうだったが、家に着くと、古いツリーを引っ張り出して、組み立てようとしている。うまくできず「巴、手伝って……」みたいな終わり方が良かった(ちょっと甘すぎ?)。
作者からの返信
ご丁寧にありがとうございます!
ここまで読んでいただき嬉しいです。
この第1話は私にとって最高の第1話です。
ご興味ありましたら、ぜひゆっくり最後まで読んでみてくださいね!