ー私日記Ⅰー私とクラスメイトたち

滝田 白

高校生活の幕開け

【序章】


私は旅行に行った。その時に「思い出喫茶」という、名前の喫茶店があった。気になったので、入ってみることにした。入ってすぐの所に「私日記Ⅰー私とクラスメイトー」という、日記が置いてあった。それを手に取ってみていると、後ろから気配がした。振り返ってみると、この店の主人らしき人が立っていた。

「おやおや、見なれない顔だね。君もこの日記が気になるかい?見てみるといいよ、この

日記を書いた子と、そのクラスメイトのお話を」

そう言われて、私は「私日記Ⅰー私とクラスメイトー」を開いた


【第1話】

4月7日

これから私は高校の入学式だ。どんなクラスになるのかな、と楽しみにしながら正門をくぐった。その時「あっ、」という声がしたと同時に私の頭に何かが降ってきた。そして、背後から男三人の声が聞こえてきた。

「あーー、俺のオレンジジュースがぁ、まだ一口しか飲んでないのに、」

「颯斗(はやと)お前、何より前に、この人に謝罪だろ、、聡(さとし)もなんか言ってやれよ」

「すみません、大丈夫ですか?タオルいりますか?」

新品の制服を汚されて、「はい、大丈夫です。」と言えるほど私はお人好しではない。そして、こいつに謝られたところで、、って感じだ。謝るのは颯斗とか呼ばれてる私にオレンジジュースぶっかけた野郎だろ。だが、そいつを見ると、

「空(そら)。うるせぇ、俺はわざとじゃないから謝んねぇよ、」

などと「小学生かっ!」ってツッコミたくなるようなことを言っている。今までその考え方で周りから何も言われなかったのか問いたい。

ただ、この場で怒鳴ると、周りにいる人の第一印象は、最悪だし、なにより、私にオレンジジュースぶっかけた野郎じゃない空と聡って呼ばれてた2人が可哀想だ。だから、私は大人な判断をした。私、偉い。そう思いながら口を開いた。

「オレンジジュースぶっかけられて大丈夫なわけが無いですが、ここで立ち話してる間にオレンジジュースがシミになったら困るんでいきますね。」

あー、私優しい。そう思いながら、オレンジジュースのシミ、頭に着いたやつとかを洗い流し、入学式に望んだ。クラスメイトを確認したら、オレンジジュース野郎とその友達2人もいた。私の学校生活どうなるんやら。

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ー私日記Ⅰー私とクラスメイトたち 滝田 白 @tokidahaku1111

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