綿あめみたい
ハナミ
第1話甘いお菓子のような人
ただひたすら優しくて、夜は居酒屋でバイトをしていた私ですが、重いものが持てずドリンカー。
そこで出会った男の子。
いつも、私の昼間のバイト先に差し入れを持っできてくれたり、休みの日は食べ歩きをした。
本当に、女友達といるみたいで時には守ってくれて不思議な人。
バイト先にめちゃくちゃ美味しいプリンや、ケーキ、クッキー、私がプリン大好きって言うと私には特別に会った時にはお土産に。
甘くて甘くて
胸焼けするくらい
半年続いた時に花火大会があって、その時住んでいた場所から見えて。
彼から
「好きです。このCDにイメージ君への思いを作曲と歌と、自分の気持ちにピッタリな歌詞を入れてるから聞いて欲しい。答えは明日欲しい」
びっくりする位真剣な顔で。
ああ、男性なんだなって初めて意識した。
私の家の近所から、家まで歩いて帰ると。
CDを聞いて見たくて、ドキドキした。
以外と、歌詞も激甘で砂吐きそうな位でイメージとしては、ミスチルかな?
年齢が
大好きって伝わって。
私はまだ気持ちについていけなかったけど、いつも優しくしてくれて、お姫様扱いしてくれる人。
電話が鳴って、気持ちを聞かれて。
「嬉しい。まだすぐに恋人とは思えないけど好き」
素直な感想。
曲のイメージは内緒
私をイメージした曲も私の宝物で。
初めてのデートで、手を繋いだ。
少しガサガサで、大きな手。
男の人だなって。
荷物も持ってくれて。
2人で、遊園地行った時にお弁当作って。
そしたら、美味しい、美味しいって。
私は嬉しくて、飲み物だけでお腹がいっぱいで。
全部食べてくれた。
夜は居酒屋で、喋って帰ってくる。
2人共好きなバンドが、東京ドームであったんだけど
嫌がらせで行けなくなって、仕事と俺どっち取るの?
みたいな発言についていけなくて。
彼は悪くないよ
私には女々しいと思って。
最後に、お別れのパフェも最高に美味しくて。
最後まで綿あめみたいに優しくて。
口の中で溶けちゃう
なんか、泣けてきて
素敵な恋だったと。
沢山の思いで。
食べ歩き。
いつも大きな体で守ってくれて
こんなに優しい人はもういないなって
恋だった
愛にはなれなかったけど
思い出は
みんな輝いている。
綿あめみたい ハナミ @muneta
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