花言葉 モモ(3月3日)

 昨日まで暖かく、風も吹き荒れて春の嵐かしらと思う日が続きましたね。その影響で今年の花粉症は酷いと、長女が泣いています。

 私はありがたいことに、北海道にしばらく住んでいた時期を境に、花粉症はほとんど症状が出てないんですよね。今年も、少し目が痒いとか、少し鼻がつまるのが気になるくらいなんですよ。

 北海道に引っ越していた間に、身体の中にたまった杉花粉が抜けたのでしょうか。


 さて、そんな花粉症に悩む時期ですが、3月3日は桃の節句ですね。花言葉も節句にふさわしい『モモ』からお届けします。


 モモの花は、開花はもう少し暖かくなってからですね。

 3月3日は本来の節句の呼び名は「上巳じょうしの節句」になります。ひな祭りという呼び名でも馴染みがありますが、旧暦では丁度、モモの花が盛りの時期になります。そのことから「桃の節句」と呼ばれるようになり、親しまれるようになったようですね。


 そんな『モモ』の花言葉は『私はあなたのとりこ』『天下無敵』『気立ての良さ』です。

 これらの花言葉は、節句を日本に伝えた古代中国の伝承に由来しています。


 崑崙山こんろんさんに、西王母せいおうぼという名の仙女がいました。西王母が持っていた桃の木は、三千年に一度、不老長寿を得ることが出来る実がなると伝えられています。

 このことから、中国では桃が西王母の象徴となり、これが転じて、桃は女性をイメージするものとなったようですね。


 このイメージが花言葉に影響を与えたように思えます。さらに桃は、桜や梅に負けず劣らない花姿で春を彩ってくれますからね。古くから人々をとりこにしたのでしょう

 また、気立てのよさという言葉は、桃の節句が女の子の成長を願う節句であることが影響しているように感じますね。


 一つだけ、少し桃の印象と離れた言葉がありますね。これも、古い伝承に由来しているようです。


 古代中国では、モモに不老長寿の力があるだけでなく、魔除けや厄除けの効果があると信じられてましま。同じように、日本でも邪気を払う力があると伝えられています。

 『古事記』ではイザナギノミコトがモモを投げつけて鬼女を退散させています。また、『桃太郎』がモモから生まれて鬼を退治する昔話でしたら、誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。

 モモに関わる様々な伝承から、天下無敵という言葉に繋がったようですね。


 桃の実がなる時期はまだ先ですが、季節の変わり目を元気に乗り越えられるよう、桃の節句に思いを馳せるのも良いかもしれません。

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