誕生花 シャコバサボテン

 クリスマスの植物と言えば、ヒイラギやポインセチアを思い出すことでしょう。ポインセチアは、これ見よがしに花屋さんに並びますしね。


 12月10日の誕生花『シャコバサボテン』はクリスマスの時期に花を咲かせるため、クリスマスカクタスとよばれるそうです。カクタスとはサボテンのことです。

 言われてみれば、中学の時、図書室にあったシャコバサボテンの花は冬場に花をつけていましたね。冬に咲く花ですが、凍ると枯れてしまうので、図書館の日当たりの良い場所に鉢植えが整列していたんですよ。古い花芽を摘んだり、水あげのお手伝いをした思い出があります。

 あれは、図書の先生が株分けをしたのでしょうかね。ずらりと並ぶ鉢植えの数は二桁はあったような……。


 シャコバサボテンは漢字で書くと蝦蛄葉仙人掌です。葉の様子が、蝦蛄しゃこに似ていることからついた名前だそうですよ。

 それに似たカニバサボテンと言うのもあります。こちらは少しはに丸みがあり小型で、時期をずらして春に花を咲かせます。


 そんな『シャコバサボテ』の花言葉は『一時の美』『美しい眺め』です。

 シャコバサボテンの花弁は華やかで、赤、ピンク、白、黄、オレンジと、暖かい花色をしています。

 開花すると、とげとげの葉の様子と一変することからその美しさを称えるような言葉がついたのかもしれませんね。


 シャコバサボテンは特にデンマークで品種改良が盛んだったみたいです。そのため、日本でも流通しているものにデンマークカクタスという名前がついているものもあるとか。

 デンマークと言えば、サンタクロースはデンマーク領のグリーンランドに住んでいる説もありますよね。そこで、クリスマスカクタスとも呼ばれるシャコバサボテンが愛されたのは、当然と言えば当然の流れなのかもしれませんね。


 ちなみに、白い花を咲かせるシャコバサボテンには、ホワイトクリスマスと呼ばれるものもあるそうですよ。

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