花言葉 ポインセチア

 街中に増えるクリスマス飾りに、キラキラしたツリー、真っ赤なポインセチア。花姿が少なくなる冬も、これらが華やかに彩ってくれていますね。


 12月9日の誕生花は『ポインセチア』です。

 この時期、花屋さんに鉢植えが並びますよね。

 クリスマスには緑と赤のコントラストが合うイメージがあります。その為か、ポインセチアがクリスマスの植物ということに意味を考えたりしたことがありませんでした。でも、調べたらちゃんと由来があったんですよ。


 ポインセチアの原産国はメキシコです。

 メキシコの先住民族がポインセチアの輝くような色を純潔さのシンボルとして、cuetlaxochitl星の花と呼んでいたそうです。

 17世紀、メキシコに住み着いたフランシスコ修道会の僧たちが、このポインセチアの色と開花時期から「赤は清純なキリストの血」「緑は農作物の生長」を表わしていると唱え、誕生祭の行列に使うようになりました。それが、世界各国に広がり、クリスマスの飾りとなったそうです。


 ところで、このポインセチア、実は常緑性低木で、翌年も楽しむことが出来るのを知っていますか?

 私は数年前、近所の奥さんに教わって知りました。


 常緑性と言うくらいなので、その葉はちゃんと処理をしないと赤く色づかないそうです。なかなか赤く染めるのは難しいようで失敗することもあるとか。

 なる程、それで私の実母も毎年買っていたのでしょう。


 ちなみに、葉を赤く染めるのは「短日処理」といい、9月から11月に行うと良いそうです。調べてみると、夕方5時から翌朝8時ごろまで、段ボール箱などをかぶせて暗くするだけでも良いみたいですね。

 興味がある方は、今年買ったポインセチアで、来年挑戦してみてはどうでしょうか。


 そんな『ポインセチア』の花言葉は『祝福』『幸運を祈る』『私の心は燃えている』『清純』です。

 クリスマスにちなんだ言葉や、その真っ赤な姿から連想される言葉が並んでいますね。


 さてこのポインセチア、当然ながら和名があり、猩々木しょうじょうぼくと言います。

 ジブリ作品が好きな方なら「猩々しょうじょう」の名に聞き覚えがあると思います。オラウータンに似た姿で酒が好きな、顔が赤いのが特徴だと言われている想像上の動物です。


 ポインセチアが日本に渡来したのは明治時代ですが、当時の人達はどのような思いで命名したのでしょうね。

 猩々は能の演目にもありますし、もしかしたらその赤い葉が猩々の姿を思い出させたのかもしれませんね。

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