花言葉 ナナカマド

 毎朝、家族に「今日の花言葉は~」と話題にしています。長女が特に花好きということもあり、知ってる知らなかったで盛り上がります。


 11月13日の誕生花は『ナナカマド』なんですけど、今朝は、長女と旦那が予想通りに「博士?」と反応してくれました。某ゲームに出てくるキャラクターです。

 旦那はゲーム初代無印世代ですし、長女はそれこそ某電気ネズミの絵本で平仮名を覚えましたからね。ナナカマドと聞いたら、絶対同じ反応をすると思ってました。次女もそうだと思ったら、意外にも「ナナカマド?」と、知らない植物だと言いたそうな反応でした。


 さて、ナナカマドと言いますと、真っ赤な実を想像する方も多いと思います。夏に白い花を咲かせるのですが、秋から冬にかけて、落葉しても実が残る姿の方が印象的なのか、この時期の花言葉に選ばれています。


 和名を漢字で書くと七竃ナナカマドになります。燃えにくい木で「七度焼いても灰にならない」とか「七度焼くと良い炭になる」と言われるそうです。実際、ナナカマドで作られた備長炭は最高級品だそうですよ。


 ナナカマドの花言葉に『慎重』『賢明』という言葉があるのは、この燃えにくさが由来だそうです。他に『私はあなたを見守る』という言葉があります。これらの言葉には、北欧神話も関わっているようです。


 雷神トールが河川の洪水にあった時、ナナカマドの杖が身体を浮かせ、無事に川を渡れたという逸話があります。

 この伝承から「トールの救いはナナカマド」という慣用句が出来たそうです。さらに、スウェーデンの人達は、航海の安全を祈願して、船のどこかに必ずナナカマドの木を使う風習が残っているそうですよ。


 他にも「ナナカマドの枝で十字架をつくり家畜小屋の戸口にかけた」とか「教会の墓地のナナカマドの枝でつくった十字架を身につけた」等の話があり、古くから魔除けとして使われてきたようです。

 神様も救うナナカマドの木かわ見守ってくれていると、祈りをこめたのでしょうかね。


 ちなみに、ナナカマドの実には毒があります。その毒のお陰で、落葉した後も赤い実は腐らず枝についているそうです。そして、寒くなることで毒の分解が進み、真冬になると鳥が食べられるようになるそうです。

 自然界の不思議を感じますよね。

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