花言葉 ミソハギ

 今朝の天気予報で、最高気温が28度になると言っていました。久しぶりの日差しを浴びるため、今朝はウッドデッキに出て、このエッセイを綴っているのですが……風は秋らしく少しヒヤリとしているのに、日差しはガンガンと照りつける夏のようです。

 空を見上げると、秋らしいすじ雲が広がっているのに、首筋を照らす日差しはじりじりと。なんとも奇妙な感覚ですね。


 今日はお散歩にいこうと思ってたのですが、まだ咳が治らないんですよ。これさえ落ち着けば、元通りなのに。秋のヒヤリとした風を吸った瞬間に、ゴホッと出たりします。

 元気になったんですよ。でも、咳をするとすれ違う人が嫌な顔をするんですよね。なので、もう少し大人しくしていようと思います。


 さてさて、大人しく家の中にいても、花を調べることは出来ますからね!

 10月11日の誕生花は『ミソハギ』になります。

 ミソはみそぎからきています。お盆の迎え火を焚く前に、ミソハギで水を撒いて清める風習が現代でも残る地域もあるそうですよ。

 昔から、お盆には欠かせない花であったことから、盆花ぼんばなとか精霊花しょうりょうばなといった異名もあります。


 紫がかったピンクの小花は愛らしく、そっと寄り添ってくれるような、秋らしい花姿です。そこから、個人への気持ちを添えるようになったのかもしれませんね。


 花言葉が『切ないほどの愛』『愛の悲しみ』『慈悲』と言われるのも、お盆の風習に見られるように、故人への愛や悲しみに寄り添う花であることの現れでもあると思います。


 なお、慈悲というのも、ミソハギをお盆に供えるところからきているのだと思われます。

 お盆の精霊棚にミソハギを供えるのは、喉が狭くてご飯を食べられない餓鬼が喉の渇きを抑えるためなんだそうです。餓鬼とは生前に贅沢をしすぎて地獄に落ちた亡者のことです。

 餓鬼となったとしても故人に救いをと願った人々の慈悲の心を、ミソハギが地獄に届けてくれる。そう思うと、とても神聖な花のような気がしてきますね。

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