花言葉 クレオメ

 昨日までの暑さはなんだったと思うくらい、肌寒い日がやって参りましたね。夏の華やかな花は少しずつ数を減らし、公園や町中の小さな花壇もだいぶ様変わりをしましたね。

 気づけば金木犀の花も散り始めていますし、今朝は一気に秋が深まるような予感さえしました。


 そんな名前だったのか!と思う花って、結構多いんですよね。10月5日の誕生花『クレオメ』も、子どもの頃から馴染みがあり、雑草だとすら思っていた花だったりします。

 和名は西洋風蝶草セイヨウフウチョウソウといい、まるで蝶が飛んでいるような花姿から、その名がついたと言われています。


 花姿は綺麗なんですが、茎の部分がベタベタするんですよね。幼い頃、初めてクレオメを摘んだ時の衝撃は忘れませんね。

 元々、観賞用の花として、明治から大正時代に渡来したようです。今では野生化して、道端でも見かけると思うんですよ。


 そんな『クレオメ』の花言葉は『秘密のひととき』『あなたの容姿に酔う』です。


 クレオメは夕方に花を咲かせ、翌日の昼間にはしぼんでしまう一日花です。そこから、秘密の共有を匂わせるような花言葉がついたようです。

 ひらりひらりと舞うような花姿が見られるのは主に真夏です。それも、花言葉のイメージに含まれているのかもしれませんね。


 何度も繰り返しますが、見た目は可愛いんです。あのベタベタが、そこそこトラウマ級に記憶に残っているのが、私の苦手の要因なんでしょうね。

 せっかく、綺麗な花姿なのに、損をしてるんじゃないかな?と思うくらい。

 その直感、あながち間違いじゃなさそうです。

 日本では西洋風蝶草なんて、風流な名前がついていますが、英語ではSpider flowerクモの花とも呼ばれているそうです。

 足の長いクモと言われれば、そう見えなくもないですよね。さらに、あのベタベタ具合です。クモの巣を連想してもおかしくはないのかもしれません。


 群生するととても見ごたえのある花なので、ガーデニングの人気は高いようなんですよね。元々、園芸品種として日本に入ってきた花ですしね。

 そろそろクレオメの時期も終わりです。

 ベタベタは触らなければ分からないですし、クレオメが風にそよぐ姿はまた来年までお休みだと思うと……ちょっとしんみりしますね。

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