花言葉 リンドウ

 台風が近づいてますが、今朝はとても晴れ渡った青空が広がっています。秋らしく清々しい空ですが、これは嵐の前の静けさでしょうか。


 毎朝、15分ほどウッドデッキでストレッチをするのが、最近の日課です。秋の日差しは優しくて気持ちが良く、机に向かって凝り固まり気味の背中を伸ばすのに丁度いいんですよ。ただ、今朝は少し日差しが強くて10分もしないで汗をかいてしまいました。


 ほんの些細なところでも秋を感じるようになってきましたが、野山の花も秋めく頃でしょうね。

 9月16日の誕生花『リンドウ』も、秋を彩る美しい花ですよね。青紫の可憐な姿は、赤茶色に染まる秋の山々の中で清涼感を添えてくれるような気さえします。


 そんな『リンドウ』の花言葉は『悲しんでいるあなたを愛する』『正義』『誠実』です。

 青紫の美しい花姿が、悲しみに寄り添うイメージだったのでしょう。その色から、悲しんでいるあなたを愛するという花言葉がつけられたと言われてます。

 このリンドウには、霊薬の言い伝えがあります。


 その昔、役小角えんのおづぬという名の修行僧がいました。

 日光の山道を歩いていたある日、一匹のウサギに出会います。そのウサギは、リンドウの根を掘り出して舐めていたそうです。

 ウサギに何をしているのかと尋ねたところ、病気の主人に届ける薬草を探していたと答えました。

 その根を持ち帰った役小角が、病人に飲ませたところ、効き目がみられたそうです。

 役小角は、この出会いは二荒神のお告げに違いないと考えたそうです。後に、リンドウは日光で霊草になったと伝えられています。


 栃木県の二荒山神社と言えば、縁結びが有名です。男体山と女峰山を二神とし、その御子神を合わせた三神を祀っています。

 ご縁を運んでくれる日光の神様ならではの伝説ですね。


 お恥ずかしいことに、この役小角の言い伝え、私はこの度初めて知りました。栃木出身でも、まだまだ知らないことがたくさんですね。

 日光はリンドウの花農家さんも多いみたいですし、栃木県にはりんどう湖ファミリー牧場という観光地もあります。何かと、ご縁のある花なのでしょうね。


 ちなみに、リンドウの根に薬効があるのは伝説ではなく、薬として現在も使われています。

 漢字で書くと竜胆りゅうたんとなります。竜のきもを思わせるほど苦いことから、その名がついたそうですよ。

 もしかしたら、花言葉の正義や誠実は、薬になることから病に打ち勝つイメージがついたのかもしれませんね。

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