花言葉 フウセンカズラ

 夏の庭を彩ってくれたかずらと言えば、やはり、ノウゼンカズラですかね。橙色が目にも鮮やかで、木々だけでなく家の柱や壁も伝って、青空の下、咲き誇る家々のなんと多かったことでしょう。

 秋が近付いた9月でも、まだ、ご近所さんの庭でちらほらとその花姿を見かけます。今年も残暑が長いですね。


 9月17日の誕生花『フウセンカズラ』も、夏に花を咲かせる蔦状の植物です。でも、花はノウゼンカズラと異なり、あまり目立たない白い小花です。

 それよりも、秋に成る実の方が印象的です。

 鬼灯よりも丸い風船のような実が沢山ぶら下がるのは、なかなか面白い景色です。


 そんな『フウセンカズラ』の花言葉は『一緒に飛びたい』です。

 風船のような見た目で、飛んでいきそうなことからついた花言葉のようです。もちろん、タンポポの綿毛とは異なり、空を飛んだりしないんですけどね。


 とてもよく蔓が伸びる植物なので、グリーンカーテンにも適していそうですね。夏は可愛らしい小花を散らし、次第にカーテンに風船がぶら下がるのは、なかなか楽しい光景だと思います。

 この風船、熟すと茶色くなっていきます。乾燥した風船を割ると、当然ですが種が出てきます。

 この種がまた可愛らしいんですよ。ころんっとしていて小さく黒い種の真ん中に、ハートのような印があるんです。娘に言わせると、サルの顔に見えるらしく、目や口を書いて遊んだことがあるそうです。


 フウセンカズラは観賞用なので、食べることは出来ません。でも、華やかな花を咲かせるわけでもないです。

 それでも、風船のような実と可愛い種は、童心を思い出させてくれるような気がします。


 ちなみに、英語ではBalloon vineバルーン・バインと言います。意味は、日本と全く同じです。やはり、どこの国の人が見ても、あの姿は風船に見えるのでしょうね。

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