花言葉 ススキ

 空を見上げ、ひつじ雲やうろこ雲が見られるようになると、秋だなと思うようになります。

 つばめが低く飛ぶと雨になる。という話を聞いたことがあると思います。こういった天気に関する言い伝えって、侮れないですよね。

 秋の雲にも、雨の前兆を伝える言葉があるんですよね。


 うろこ雲が出たら三日のうちに雨。

 ひつじ雲が出ると翌日雨。


 他にも、すじ雲が出たら天気が崩れる、なんて言葉もあったと思います。温暖前線が近づくと、これらの雲が発生しやすいんですって。

 実際、意外と当たるんですよね。

 秋は花を探すのもいいですが、たまに雲を眺めながらのんびりするのも良いのかもしれません。


 秋らしい雲が浮かぶ清々しい空と並んで、秋の代名詞と言えるのが、9月15日の誕生花『ススキ』のある風景だと思います。

 一見、花に見えないですが、秋の七草にも名を連ねる立派な花です。そのふさふさした花姿が動物の尻尾に見えることから、尾花おばなの別名がついたと言われてますね。


 十五夜と言えば、お月見団子と秋の味覚、そしてススキを飾りますよね。私も幼い頃、縁側にお団子と一緒にリンゴや柿を並べ、ススキを飾った覚えがあります。

 ススキを稲穂に見立ててのお供えなんですよね。幼い頃はそんなこと考えもしないで、お団子食べたいな、くらいしか考えていなかったと思いますけど。


 そんな『ススキ』の花言葉は『活力』『心が通じる』です。

 ススキの名前、ススの部分がすくすく育つことを表していると言われています。名は体を表すと言うように、丈夫で真っ直ぐ育つ植物です。手をかけなくてもぐんぐん育つほど、活力に満ちているとも言えますね。

 そして、真っ直ぐ伸びる様子から、心が真っ直ぐに届くのをイメージされたのかもしれません。


 なお、川原にたくさん生えているのはオギです。ススキと同じイネ科の植物ですが、ススキと異なり、水辺を好む植物です。その丈も少し長くて、大きく見えますね。川辺に群生していたら、ススキではないと思った方が良いかもしれません。

 穂を並べて見ると、違いが分かるんですけどね。私も、パッと見はどっちがどっち?と首を傾げそうです。

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