花言葉 ヒペリカム

 8月27日の花は『ヒペリカム』と『ユウガオ』です。ユウガオは以前、瓢箪ひょうたんの話を綴ったときに触れたので、『ヒペリカム』について調べて書くことにしました。


 ヒペリカムは学名になり、オトギリソウ属の植物を指します。ビヨウヤナギにキンシバイ、オトギリソウが有名どころでしょうか。どの花も似たような黄色い花を咲かせ、学名はヒペリカム・○○になります。

 園芸においての『ヒペリカム』は赤やピンクの実をつけるヒペリカム・アンドロサエマムを指すようです。


 学名を調べて思ったんですけど、一般的に知られている名がそれとは限らないですよね。

 我が家は、長女が植物好きなこともあって、花の話になると「何科の植物?」と話題になり、調べることも多いんです。でも、これが一般的かと言ったら怪しいですよね。学名や植物の分類は日常で気にしない方が多数派じゃないかしら。

 なんなら、花は花だろ?くらいの人もいると思います。


 そんなことを考えたら、昔の人は花の分類とか品種改良とか、いつ頃から火がついたのか、ふと気になってしまいました。


 日本で花の品種改良が盛んになったのは、江戸時代と言う話は聞いたことがありました。

 調べたところ、初代~3代将軍、徳川家康・家忠・家光が花好きだったのが影響力となったようです。仕える大名や旗本は将軍に見習って庭木や花に凝るようになった、なんて話もあります。

 さらに、戦国の世が終わったことで、庶民の懐に余裕が出たのも要因の一つでしょう。綺麗な花に珍しい植物、それこそ色取り取りの花が江戸の町に集まり、園芸ブームが巻き起こることになります。

 当時、日本を訪れたイギリスの植物学者が、日本は園芸大国だと絶賛するほどの賑わいだったそうですよ。


 アサガオ、菊、桜、様々な植物が品種改良され、新種が生まれたのもこの頃だと言われています。ソメイヨシノも、江戸時代に品種改良されたものなんですよね。

 花見や盆栽が盛んになり、様々な品評会も開かれたみたいです。現代でも東京の入谷で行われる朝顔市は、江戸の品評会がルーツらしいですよ。


 『ヒペリカム』も、園芸が盛んな江戸時代に渡来したと言われていますね。

 花言葉は『悲しみは続かない』『きらめき』です。可愛らしい花が散った後も、鮮やかな実がなることにちなんでついた言葉のようですね。

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