花言葉 セント・ジョーンズ・ワート

 誕生花って、一つではないんですよ。

 6月24日の花としてバーベナを紹介しましたが、どうしても、もう一つ語っておきたい花があります。


 それは『セント・ジョーンズ・ワート』。日本では『弟切草オトギリソウ』と呼ばれています。


 なんとも物騒な名前をつけられてしまったこの花は、昨日のビヨウヤナギの仲間です。

 古くから薬としても重宝されています。

 『弟切草』の名前の由来などは、昨日の話を読んでみてくださいね。


 今日は『セント・ジョーンズ・ワート』のお話です。



 昨日も触れた通り、今日は聖ヨハネの日です。


 残念なことに、私、キリスト教に疎いので……キリスト教の重要な人物ヨハネの誕生日といわれる祭日、という程度にしか認識していません。

 この聖ヨハネと古くから『セント・ジョーンズ・ワート』は関わりが深かったようですね。


 それがよく分かるのが、もう一つの呼び名『聖ヨハネ草』です。


 十字軍に従事した聖ヨハネ騎士団が、傷薬として使った花だったそうです。各地を遠征し、傷を負った者も多かったでしょう。そんな騎士達の支えの一つでもあったのかもしれません。

 生きて戻れたのは聖ヨハネの加護があったからだとでも、語ったのかもしれません。

 そうして、『セント・ジョーンズ・ワート』は『聖ヨハネ草』として親しまれていったのでしょう。


 実際、様々な効能が期待できるようですよ。

 現在でも、ハーブとして栽培され、その成分は薬にも使われているようです。


 日本でもサプリメントとして出回っていますよね。

 抗うつ効果があると言われ、研究されているとかいないとか。


 漢方を愛飲している私としては、飲み合わせの問題もあるので、試したことはないんですけどね。ハーブティーもあるみたいですよ。

 どんなお味か、気になりますね

 今度、かかりつけ医に飲み合わせを聞いてみようかしら。


 さてさて、そんな『セント・ジョーンズ・ワート』にもがあるんですよ。

 窓辺に吊るすことで、落雷や火災、悪霊から自身や家を守るそうです。

 他にも、枕の下に忍ばせると、将来の結婚相手が夢に現れる……なんても。

 あ、私はもう既婚者なので、その効果は望めないですね。


 花言葉は『預言者』です。

 まさに、聖ヨハネを表す言葉ですね。


 悲しい伝説の残る『弟切草』のイメージとは全く違う『セント・ジョーンズ・ワート』。

 国が違えば文化も違うとは、まさにこの事。

 言い伝えも違えば、花言葉も変わっていくので、本当に面白いですね。

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