花言葉 ビヨウヤナギ

 6月23日、梅雨真っ只中で空はどんより薄暗い朝です。風もひやっとしていて、気が滅入っちゃいますよね。

 そんな梅雨空の下で色鮮やかな花を見つけると、ちょっと頬が緩みませんか?


 今日の花は黄色が鮮やかな『ビヨウヤナギ』です。


 聞いたことのない名前ですか?

 でも、一度は見かけたことのある花だと思います。私も、名前は知らなかったですけど、ご近所で見かけることがあります。


 その名前は、葉っぱが少ししだれている様子から柳の文字が入ったそうです。

 鮮やかな黄色い花は金糸のような雄しべがいっぱいで、その姿から花言葉が生まれたようです。


 ビヨウヤナギの花言葉は『気高さ』『多感』。


 私には可愛らしくも見えるのですが、きらびやかな雄しべが風に揺れる様が、気高さを醸し出しているように見えたのかもしれませんね。


 さてさて、そんなビヨウヤナギですが、柳の仲間ではありません。

 実は、オトギリソウの仲間です。


 オトギリソウの花言葉と言えば、『恨み』『敵意』等、怖い意味が目立ちますよね。漢字で書くと『弟切草』。昔話で、秘密をばらした弟を兄が切り、その血が飛び散ったことで、オトギリソウの葉には黒い斑点がついた。と言うものがあるくらいです。


 でも、海外では違うんですよ。


 その名前は、セント・ジョーンズ・ワート。聖ヨハネの日の前夜に摘む薬草として有名です。魔除けや薬として、昔から親しまれた植物なんですよね。

 中学の頃、図鑑でその事を知って衝撃でした。ちょうど、弟切草と同タイトルのゲームも流行っていたので。まさか、聖なるものだとは思いもしませんでしたね。


 奇しくも、今夜が聖ヨハネの前夜になります。

 つまり、明日の誕生日の一つは『オトギリソウ』なんです。

 あらやだ。

 明日のネタ、どうしましょうね?


 なお、ビヨウヤナギも、その昔、魔除けの像の上におかれたそうです。

 そこから、学名『Hypericum(ヒペリカム)』は、ギリシア語の『hyper《上に》』と『eikon《像》』を語源としていると言われてもいます。


 なんだか不思議な縁を感じますね。

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