第4話 後書き 朝が来て、晩が来る

さて、書きたいこともなんとなく書いたので、質問があるまで自分の作品の紹介でも書きます。


読んだ人ように書くので、ネタバレ万歳です(笑)


あとがきのようなものだと思ってください。


第一段は「朝が来て、晩が来る」です。


これまでの話にも度々出てきましたね。

中編の恋愛小説です。

公募に出してます(当然惨敗です)。


とそれぞれを象徴とする話を展開しています。


それが晩の話で全部繋がるわけです。


朝、占いを信じないエリートマンが占いに翻弄される話。


発想は小学生の頃でした。当時苛められてた僕は、リレー小説の授業でこのネタを思い付きます。


死にたかったんでしょうね、きっと。


もし、占いで死を予告されたら、その人は残りの人生をどう生きるのだろうと、思ってたのは違いありません。


親とか色んな大人に意見を聞いてた記憶があります。


大抵は普通に生きるのだそうです。


よってエリートマンも自暴自棄にはならずに、割りと普通に生きています。


テーマが死なので、もっと重く書いても良いような気はしますが、そこは最初の作品と言うことで、あまり重くしたくなかったのもあります。


朝のシーン縛り(回想は除く)をしたので、もっと書こうと思えば書けるのですが、書けなかったです(笑)


昼、詩ですね。

夜に繋がる話を書いています。


昼とは一番長いようで、あっという間に過ぎる時間だというのを表現したくて、詩という形になっています。


凝縮された時間だと思うのですよ、昼は。


だから、詩と相性が良いかなって思いました。


夕、二重の解釈が生み出す摩訶不思議なトリックアート、だと思ってます。


新しい存在としての告白してきた青年と

元カレの分身としての青年が


二つの解釈です。


元カレとの別れで鬱々とした女性の話なので、


黄昏時と相性が良いかなと夕の題名を与えました。


結構神経使ってるので分量アップは一番難しい作品になります。


夜、ギャグから思い付いた、明るくも暗い話。


夜は一番楽しい時間かなって思って、がっつりした話を持ってきました。

時折、笑いどころもある作品なので、相性は良いかなと思ってます。


全体に名前が無いのはこの作品のせいでもあります。


名前が持つ勝手なイメージで登場人物を縛りたくなかったのです。


しばしば名前はあるべきだという作品は見かけますし、

実際そうだとも思うのですが、


僕のこの作品はそれに相反してます。

つまり、名前よりも前にある人物の固有性を見るべきだというのがこの作品の肝です。


これもこれで間違ってないと思いますし、個人的には結構好きな作品です。


晩、後付けで作った作品で、全部の話が繋がるように出来ている。


そのまま晩は意識としては短い時間なので、長くはありません。


エリートマンのその後は想像にお任せします。

1つ言えるのは、魔法にせよ、占いにせよ、作品全体としては欠陥のある人に与えられた欠陥を補充するためのスキルということです。

どうなったんでしょうね。


夜のおばあちゃんの話も補足のように簡単に語られます。


そして、夕方ではダンサーの青年が念を飛ばすシーンがあります。


さらに、夜にはダンサーの青年が小説家の息子であることが判明します。


物語の帰結として、ダンサーの青年が飛ばした念が通じて、元カノが帰ってきたという話になります。


夕の好きです!は普通に読んだら、やっぱり新しい存在としての青年に目が行ってしまうと思ったので、


帰結では、元カレの分身としての青年を採用した、ということです。


正直、かなり渋ってます。このエンドに関しては。


好きです!を苦労して作ったのに、読解の方向を固定するような行為なので。


ただ、評判は良いので、それはそれで良いのかなと思ってます。


朝が来て、晩が来るに関してはこんなところですかね。


質問あれば、どうぞ~。

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自伝記 桃丞優綰(とうじょうゆうわん)と言う人 桃丞優綰 @you1wan

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