海は前作から。人混みや騒音から離れるように海や公園に行くのに、人の日常を見るとどこか安心する。アドバイスより何より、誰かに話をただ聞いて欲しかっただけかもしれませんね。情景が思い浮かぶ素敵な小説でした。
何処に向かっているのか分からないといいながらも止めたくても止められない、そんな病気をかかえながらも確実にドアを開け、ひかりのほうに向かって歩いている。どん底を知っているひとしか描けない逸…続きを読む
の描写がなんとも言えず好きです。縛られている自分と、自由を求める自分とのせめぎ合い。短いロードムービーのようで、思わず感情移入してしまいました。
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