第5話 冬月

「冬月」


いつの間にか

木枯らしがやんで

冷たい空に

月が浮かんでいた


いつの間にか

木枯らしが去って

静かな空を

月が照らしていた


冬の月は無口だから

何も語ってくれないけれど

ただそこにいてくれるだけでいい


冬の月は冷たいから

何も教えてくれないけれど

ただここを照らしてくれるだけでいい

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木枯らしの夜に 詩川貴彦 @zougekaigan

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