ウサ耳ガール爆誕!
――その瞬間なぜか〝彼〟の体ごと七色の輝きで包まれていた。
動けない状態で硬直していると気がつけばなにもかも変化した。
〝彼〟が持つ世界のすべて。その知識と肉体まで同時の変化だ。
なに一つ理解できずに呆然とした表情をうかべるだけだった。
周囲がおおきく揺れてから地盤ごと移動させられた。〝彼〟の体は気がつけば地下に存在した。地下の理解もできない空間だ。
なぜか状況に流されるがままに魔物を倒して心臓を喰らった。
おおきな階層主も討伐したが結末だけがあまりにも理不尽だ。
ひろい公園が地上で周囲は変わりばえのしない住宅地なのだ。高層オフィスビル街に隣接する副都心と呼ばれる地域のはずだ。
その集合知は平均的日本人の近似値か偶然それに近い能力だ。
平均的な住民の知識を媒体にして下賜されたことを意識する。
詳しい説明もなかったがわけがわからないなりには理解した。
なぜか新たに与えられた知識から肉体の変化も気づかされた。
「さっきのまぶしい光はなんだった。一体なにがおこった……」
その意識ごと変化を遂げている。意味ある言葉のつぶやきだ。
「なんで意味を持つ言葉を話してる? ……なにもわからない」
「はじめる前に意識して行動する。そんなことが必要なのか?」
納得できるはずのない経験不足でなぜか思考ごとぶん投げた。
『飲んで喰って疲れたら眠る』生きるという欲のすべてだった。
その他に必要としないのは前と同じでなにもできない自分だ。
「そもそも思考するってなんだ。それは一体なんのためだ……」
「なんで体から思考まで変わるんだ。それがそもそもおかしい」
いきなり人間の女に変化している状況すべてが理解できない。
この体は普通の人間なら子供のはずと判断できる標準体型だ。
なぜか豊満な胸部だけが不思議で圧倒的すぎる存在感だった。
【単独デ階層ノ攻略ヲ確認】プラス【新人類ノ進化誕生ヲ認識】
突如として地球に存在する人類の脳内すべてに機械音が響く。
その言葉と内容を正確に理解した瞬間。人々は驚愕していた。
もはや旧支配者なのだ。人類は新しい世界の到来を認識する。
〝彼〟……すでに否だろう。別次元に究極の進化をとげている。
純粋な意味で進化した〝彼女〟は既に人間とも異なる種族だ。
あくまでも現段階における状況で世界に例のない唯一で無二。
そう人間ではなく魔物でもないが〝獣〟とも決定的にちがう。
【新世界】……現代に誕生した迷宮で生まれ変わった新人類だ。
偶然かもしれないが想像すらできない異能を行使されたのだ。〝圧倒的存在〟が強制的に異世界と接続するか新設した空間だ。
それが【
世界の理が完全に無視で魔物が生まれる迷宮は未知の原理だ。
いきなり進化して誕生したすべてを超越する〝彼女〟だったが「なんでだろう」つぶやくと同時に全身を震わせながら戸惑う。
突如として形作られた新しい体と明晰に思考する頭脳だった。
考えても正しい回答など導きだるはずもない謎の状況なのだ。
【全知全能で圧倒的存在】または【地下迷宮を生み出した神格】
震えが収まる兆しのない全身を両腕だけ意識して抱きしめる。
「なにかが残せるのだろうか。最初にすべきこともわからない」
進むべき未来とか最後の終着点がどこかもわからない現状だ。
「なっなっ……なああああぁぁぁぁんんんん――――――――」
おおきく身体が震えるが強い精神力で抑え声の限りに叫んだ。
「なあぁぁんじゃあこりゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ」
いつまでも迷宮に響きつづける彼女の絶叫は魂の慟哭だった。
ただ一つだけ哀しいお知らせなのだが理解するものはいない。
ドップラー効果で反響されるだけの怒鳴り声が虚しく轟いた。
ちなみに〝彼〟……とは呼べないウサギとも異なる肉体を持つ〝彼女〟に進化を遂げたのだ。華やかな透明美肌の半裸状態だ。
双眸が真紅と琥珀に輝いて二重瞼と小鼻口の細面は艶やかだ。屹立する右白耳と伏せた左黒耳の下にある黒髪は肩まで流れる。
美しくまとう毛並が変化した純白の肌と繊細なミニスカートのドレスに包んだ素晴らしい全身のバランスに一片も瑕疵がない。ただただ可憐すぎるだけで瑕疵はない。
その類稀な胸部からつづく脚線美も全力で自己主張している。
眼前にした誰もが崇拝と絶賛するはずの究極可憐な美少女だ。
圧倒的存在感を放つエロさが特段に際だった超絶すぎる美貌のウサ耳バニーガール(色気満載の片垂れ黒ウサ耳仕様)だった。
まさしく現世に忽然と舞いおりた見目麗しく若い獣人女性だ。
未来で発生する惨劇は現時点では誰一人しらない現実なのだ。
『迷宮生まれの心臓喰らい』~ウサギはモンスターの夢をみるか?~「巨乳バニーガールと最強空手ギャルが弱虫オタクと同棲中」序章 神無月ナナメ @ucchii107
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