第91話 浴衣の彼女も良いよね?



澪「和樹くん、夏祭りですよ!」


和「まだ2日ありますけど。」


澪「浴衣を着てみたいので、準備をしたいのです。 付き合ってくれますか?」


和「うん、俺も浴衣に興味あるし、付き合うよ。」


澪「ありがとうございます。 実はこちらに越してくる際、お母さんに頼んで浴衣を持ってきているのです。」


 え、楓さん、完璧かよ、、、


澪「男物も用意してあるそうなので、和樹くんも着る練習をしておいた方が良いかもしれませんね。 ちなみに和樹くんの分を用意してくれたのはお父さんらしいです。」


 秀和さんも、カッコいい、、、


 あと、気になってたんだけど、、、


和「澪さんって、浴衣の着付けとかってできるの?」


澪「、、、お恥ずかしい話、着ること自体が初めてでして、、、」


 顔を赤くしてモジモジしてる、、、カワイイ


澪「で、でも! なんとか着てみます! それでは!」


和「あっちょっ、、、行っちゃった。」


 浴衣を抱え、着替えに行ってしまった


 大丈夫かな、、、




 俺が浴衣を着ようと悪戦苦闘し、結局眺めているだけになってしまった時、ドアを叩く音がした


澪「和樹くん、入ってもよろしいですか?」


和「良いよ。」


 どうしたんだろ、、、やっぱり難しかったのかな?


 俺も人のこと言えないが、、、


澪「失礼します。」



 、、、ヤベェ、超カワイイ


 花柄の模様もそうだけど、彼女の美しい仕草も相まって破壊力が凄い


 黒髪の美人に『和』が似合わない人はいない、、、これ真理


 っていうか、


和「着替えれたの!?」


 完璧に着れてるんだけど、、、初めてって言ってたよね?


澪「その、感覚で着てみたら、なんとかなりました。」


 、、、そうだった


 澪さんって天才で完璧な人だったわ


 眺めていただけの俺と、見事に着替えれた澪さんとの差よ


 自信なくしそう、、、


 でも、とにかく、


和「最高に可愛いよ。 凄い似合ってる。」


澪「ありがとうございます。 頑張った甲斐がありました! 和樹くんはどうですか?」


和「うん、、、やっぱ難しいね、コレ。 情けないな、、、」


 久しぶりにネガティブになったよ


 でもそんな時、手を差し伸べてくれるのが彼女なのだ


澪「なら、私と一緒にしませんか? 人に教えることで習熟度が上がりますし、上手にできるか分かりませんが、教えられるように頑張ります!」


和「ありがとう、頑張って着てみる。」




 悪戦苦闘しながらもなんとか着用できた


和「、、、ダサいな。」


澪「そんなことないです! とても似合っていますよ!」


和「あ、ありがと、、、」


 澪さんの勢いが凄い、、、和服って似合う人と似合わない人がいて、俺は後者だと思っていたのだが、、、


 澪さんに褒められただけで、ものっすごい嬉しい


和「着方も覚えたし、これで夏祭りも大丈夫だね!」


澪「えぇ、楽しみましょうね!」



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ネガティブ男子な俺、萎えてたら元気づけられた上に清楚な美人に告白された件(旧題:ネガな男子のラブコメ) GameMan @GameMan01

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