第90話 自分の家で寝惚ける恋人も良いよね?
澪さんに夕方の家事を任せてしまった日の翌日のこと
俺はめっちゃ目覚めが悪かった
何故かと言うと、勿論寝床に彼女が居ないからだ
彼女と寝る時の温かみは心地よくて、彼女が居ることで睡眠の質が凄い良かった
それがいきなり変わったことで変な時間に起きてしまったし、いざ朝に起きた時はスッキリしてなかった
というわけで、半分寝たままでリビングへ
七「おはよう和樹、、、ってこう言うの久しぶりね。」
和「、、、おはよう。」
七「どうしたの? まだ眠そうだけど、体調悪い?」
和「いんや、そんなことはないんだけど、、、」
彼女と寝てなかったから、なんて言えないよなぁ
七「、、、なんとなく察したわ。 きちんと線引きをするなら、一緒に寝ても良いんじゃない?」
は!?
何で分かったんだ?
スゲェな母さん、息子のことは何でも分かるということか
和「ありがと。」
七「澪ちゃんが居ないと良く眠れないとか、、、骨抜きどころか全身奪われてるんじゃないの?」
和「否定できないのが悔しい、、、」
澪「、、、おはようございます。」
あっ、母さんと話してて澪さんを起こすのをうっかり忘れてしまっていた
でも、澪さんも自力で起きれたみた、い?、、、
七「澪ちゃんも眠そうなんだけど。 もしかして朝弱い感じ?」
和「寝ぼけるのはいつもだけど、、、今日はなんか違うみたい。」
七「なんで判断できんのよ、、、」
呆れる母さんの横を素通りし、澪さんはそのままソファーにダイブ
澪「ゔぅぅ、、、かずきくんドコですか?」
うめき声をあげながら俺を探している
七「ホラ、呼ばれてるわよ。」
和「了解。 、、、澪さん、俺はここだよ。」
澪「、、、かずきくんだ! なんでいなくなっちゃったんですか? おきちゃったじゃないですかぁ、、、」
俺の手を掴み、自分の所へ引き寄せる澪さん
抵抗できるはずもなく、なされるがままに抱きつかれた
和「ンンッ!」
マジで可愛すぎない?
七「澪ちゃんも、とはねぇ、、、ホントこの二人は、、、朝から凄いわ。」
謎に納得されたようだが、一緒に寝る許可はもらったし、これで明日から快眠できそうだ!
話は変わって朝食の席のこと
澪「朝からお恥ずかしい姿を、、、申し訳ございません、、、」
七「気にしないで。 それに、澪ちゃんの可愛らしいところを見れて良かったわ。」
澪「うぅ、、、」
顔を赤らめてる、、、カワイイかよ
七「息子とその彼女のイチャイチャは何度見ても飽きないわ。 その調子で頑張りなさい。」
澪「七海さんには敵いません、、、それと和樹くん! 何を黙々と食べているのですか!?」
和『モグモグ』
え、だって話に割って入ったらなんか悪いし、、、
澪「せめて助け舟を、、、小舟でもいいですから、、、」
ガックリと肩を落とし、しょぼんとする澪さん
後でなでなでしてあげよう
和「まぁまぁ母さんも、まずは朝食を食べよう?」
澪「今出されても困ります!」
七「、、、ホント息ぴったりね。 楓さんもそうだけど、昨日来てたあの子たちも大変なのね。」
ここでも頷き、何かを納得する母さん
その横でポカポカ叩いてくる澪さん
、、、ふむ
新生活も楽しいことになりそうだな
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