第2話 おぬしも、悪よのぉ

今から、パンツ券の話をしようと思う。


(世に言う介護補助券のことだ。呼び名は様々だ)


市町村から支給される一月で二千円分の介護用品と交換できる、A4版の紙のことだ。


おお、そんなお得な制度が! と、思った方はここで読むのをやめた方がいいかもしれない。


何故なら、ここから悪いお知らせがあるからだ。


市町村が発行しているので、その券は、その市町村内でしか使えない。


つまり、僕の住む田舎では、使える店が非常に限られているということだ。


何と、2か所でしかその券が使えない。


一つは農協の組合で運営している店。


そして驚け! もう一軒は里の長の実家である薬局だ!


しかも、他の自治体では二千円分もあれば、パンツかオシメ一パックの他に、


お尻拭きシートや、除菌シート、ビニール手袋などが買える。


しかし!


何と僕の所では、二千円分の券一枚で、パンツかオシメ一パックしか買えない!


これはもはや、「オムツ(オシメ)引換券」ではないか!


それに加え、僕の田舎の名前を冠している、全国チェーンのドラッグストアがあるのに、住所が隣の自治体に入っているので、その券は使えないと言う。


もはや泣きっ面に蜂!


これって、自治体の制度として間違ってない?


時代劇で「お主もわるよのぅ」、「いえいえ、御代官様こそ」ってやってるのと、似てない?


時代遅れにもほどがある。だって、その時代、江戸時代だぜ?(←関係ない)


もうちょっと、介護をしている人のこと、考えてほしいな。


貧しくても、頑張ってるんだから。


介護って、色々とお金がかかるんですよ、議員さん。



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