第13話 もうひとつのエピローグ
《和泉レイラside》……
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部屋にはお気に入りのラブソングが流れていた。セクゾの『夏のハイドレンジア』だ。
「どう?! 湯加減は」
私はバスルームの彼に声を掛けた。
『あァ……、ちょうど良いよ!!』
彼の声が響いてきた。
「フッフフ」
ようやく彼が私の部屋へ訪ねて来てくれた。
始めから私は彼をロックオンしていた。
だって、お気に入りのケ○ティに似ているんだもの。
なのに、彼女は私の憧れの彼氏を奪っていく。
理知的でキレイなあの
ルックスやスタイルでは、とうてい勝負にならない。
私の知り合いの中では圧倒的な美女だ。
しかも、あざとくて頭の回転が早い。
狙いはセレブでイケメンの大和ノア。
めでたくマリアは
でもね。
いくら美女でもいつかは飽きるモノなのよ。
「ノア君!! いいかしら!!」
私は、返事も待たずにバスルームのドアを開いた。真っ裸だ。
自慢のオッパイを見せつけるように胸を張った。
「おおォ!! レイラ!!」
思った通りノアは歓迎してくれたようだ。
「大好きィ……!!(。•̀ᴗ-)ノ.☆゚.*・。゚」
私は思いっきりバスタブにいる彼に飛びついた。
「おいおいッ、危ないぞ!!」
彼は優しく抱き止めてくれた。
まだ決着はついてないのよ。
マリア。
まさにキツネとタヌキの化かし合いッてトコロねェ……。
でも最後に勝つのは、私の方よ。
マリア!!
……THE END……
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