拙作、「神風VS」にコメントいただき、ありがとうございます。
実は企画参加時に一話は拝読したのですが、率直に言うと二話目を読みたくなる感じではありませんでした。さりとてその理由を並べても感じが悪いので、コメントはせずスルーした次第です。
私は本音でしか感想を書けない性分でして、特に辛口感想の場合は基本控えるようにしております。
今回は感想のお礼を兼ねまして、一話のみ感想を書かせていただきます。
もし御不快に思われた場合は、遠慮なく削除頂いて構いません。
とりあえず、読んでいて気になった部分を列記します。
・主人公の年齢がわからない
年齢について情報が皆無の上、少女とも乙女とも取れる口調なので、何歳くらいなのか全然伝わりません。武人の男が攫ったのが幼女なのか若い女性なのかで、イメージは相当違ってきます。
冒頭の母の死辺りで、年齢は開示しておくべきでしょう。
ちなみに母親の死因と亡くなってどの程度経っているのかも書いた方がいいと思います。キャラへの思い入れが違ってきます。
>「博打で派手に負けて困ってたんだ。お前を売り払えば多少の金にはなるだろ?」
売り物にするのに、いきなり顔面殴るのは奇妙に思います。
体格差があるのなら、傷物にせずとも捉えるのは容易のはずかと。
・武人の行動から世界観が見えない
ファンタジーなので「困ったら人攫って売ればよし!」みたいな、世紀末的な世界だと言われたらそれまでですが、江戸時代でもここまで無法じゃないです。
もちろん、どんな場所でも無法者はいますし、この男がそうなら納得なんです。たとえば野武士とか盗賊とか。
ただ、少女の説明を見るにそうでなく、まっとうな武士階級(武人の定義がまず謎ですが)ぽい感じなので、支配側の人間が人攫いをする世界と言うのは、ちょっと違和感が強すぎます。国の体を成していない感じです。
たとえば江戸時代にこんな事件があったら、百姓は地主や藩主に直訴するでしょうし、藩は治安強化に乗り出すはずです。百姓が死ねば藩も困るんですから。
・なんで助けてくれないの?
ここの主人公の考え方は、現代人なら普通の感覚です。
でも、この世界で農民として生まれた少女にとっては、どうなんでしょう。
武人が危険な存在であり、支配者と被支配者が明確な世界なら、そのような常識の元で育てられるものだと思いますし、それが普通だと考えるかと。
親もまず武人への警戒と対処を教えそうなもので、そういった知識があるなら、二人の武人に助けを求めたり、落胆するのは変だなと感じました。武人はそういう連中だと最初から知ってるわけですから。
・忍の人
初対面で忍と名乗るのに、強烈な違和感を覚えました。
確かにいわゆる忍ではない、何でも屋的な設定なんだとは思うのですが、忍ばない存在に忍を名乗らせるのは設定的にどうかと思います。よろず屋とかで十分な気がするのですが。
>何のために力を求める?
>私はこの世の中が大っ嫌いです。
冒頭の人生観では、
>農家である私達は貧しかった。でも笑顔で暮らせていたんだ。
だったので、いきなり世の中を語り出しても、いかにも薄く感じられます。
少女が以前からこの国に不満を持っていた描写、
たとえば「母親は武人によって殺された」などの理由がここで明かされたりすれば、少女の言い分にもなるほど、と思えるのですが。
以上、私が一話目から先に進めなかった理由です。
細部の引っ掛かりが多いと、特に長編は先の展開が期待できなくなります。
一話目で話の練り込み具合と完成度、期待感の片鱗が見えてこそ、読者は先を読みたいと思うものだと私は考えますし、少なくとも読者としての私はそうです。
辛口な上に長くなって申し訳ないですが、改訂の際に参考にしていただければ幸いです。
作者からの返信
長文のご感想ありがとうございます!
なるほど!と思えることばかりで大変参考になりました! 全てを鵜呑みにして、というのは難しいので取捨選択しながら改稿していきたいと思います! ありがとうございました!
Twitterから来ました!
戦う女の子大好きです(*´∀`)
整った文章でミスは少なそうですが、一応誤字脱字チェックもしながらゆっくり読ませていただきます♪
作者からの返信
誤字には気を付けているつもりです。。
ぜひともよろしくお願いします!!
「強くなりたい。」という想いに共感しました。
あの。もし、よろしければなんですが。
モブリズムさんが他の方の作品にアドバイスしているのを見て、つい「いいな〜。」と思ってしまいました。
私は、学生ですし、初心者なので、まだまだです。
どんなことでも、いいのでアドバイスが欲しいです。
代表作の「これは貴方への手紙です。」か「恋の自制心。」を読んで欲しいです。
どちらも、失恋の話です。
読んでいただけたら、幸いです。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!
私の正直感想企画での他者様のコメントをお読みいただいたんですね!
あれは企画に基づき真剣に作品を読んでいたものですが、私のコメントに対してそう思っていただけたのはなんか嬉しいですw
アドバイスなどという仰々しいことは出来ませんが、読んで正直に感じたことをお伝えすることはできますので読まさせていただきますね! ただちょっとお時間はいただくかと思いますのでそこはご容赦ください。
ぜひ私の作品についても引き続きご覧いただき、正直に感じたことをお教えいただければ幸いです!
初めまして。企画から来させていただきました。狛犬さん家です。
4話まで、拝見させていただきました。
1話の重厚感ある作風に打って変わって2話からのコミカルタッチ。変化がありすぎて戸惑いましたが楽しく読ませていただきました。ここまで読んでの違和感なのですが、2話からのコミカルな作風に引っ張られて、1話での主人公の感情が本当にそう思っているのか疑ってしまいます。
うまく伝わればいいのですが…
すごい上から目線になってしまいましたが、コミカルな作品と思えば楽しくまた、読みたいと思いました。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!
やはり変化つけすぎたようです(^-^;
貴重なご意見ありがとうございます!!
私は武人が嫌いだ。から始まり、武人と農民の違いなどの説明はスッキリしてていいと思いました。
2話目以降が第三者視点だったので、ムサシは武人の国と呼ばれ……以降からは第三者視点でもいいのかな?と思いました。
2話で、マキは……といきなり固有名詞を使われていたので、1話目から固有名詞の”マキ”で行くか、2話の自己紹介があるまでは”少女”などで通してもいいのかなと思いました。
些細なことですが、
ーー赤髪の武人と……などは、
――赤髪の武人と……のように―(ダッシュ)を使うといいですよ。
赤髪の忍びが武人を切った時や3話でのマキとの忍びの実戦などは言うことがないぐらい戦闘描写が上手だと思いました!
長々と失礼しました。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!
初っぱなから説明くさいと云々……という話を聞いたことがあったので少なめにしたことが功を奏したようでほっとしました!
視点については1話の最後に三人称視点を入れたので、2話以降いきなりでも行けるだろうと思っていましたが、やはりもう少し工夫すべきでした。。 1話はマキの一人称で、心がかなり荒んでいる場面から2話以降一気にテンションが変わってしまうことについてのご意見を別の方から頂いていたので、確かに1話途中から三人称視点に変えた方が、一旦マキの心と距離を離し、2話以降のテンションとの乖離を防げるかもしれません。参考になります!
技法のご指摘ありがとうございます! 私が使っていたのはハイフンでしたw お恥ずかしい……
最後に戦闘描写をお褒めいただきありがとうございます! 丁寧に書いた甲斐があったというものです。
詳細なご感想をいただき、改めてありがとうございます!
忍のファンタジーというのは変わり種ですね。
といっても、今時のWeb小説における王道ファンタジーがどういうものなのかよくわかっていないのですが。。
自分も暗めの物語が好きなので、続きが楽しみです。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!
本作は相棒が忍ではありますが、主人公が忍に染まるかどうかというと、、という作品なので、イメージ的には忍という存在もいるファンタジーという風に思っていただけるとありがたいです!
ちなみに本作は王道ではないかなとは思っております。私も王道ってなんだろうとは思いますがw
物語の雰囲気自体は決して明るくはないのですが、マキと赤髪の忍の掛け合いをテンポ良くさせているため、そこが変な感じにならなければ良いのですが。。ぜひ今後もお読みいただき、ご意見を頂戴できれば嬉しいです!
このたびは企画の立ち上げ、ありがとうございました。
参加しました高峠美那です。
一話の前半は負の感情と、武人の冷たい部分が目立つため、助けられた後のマキの思い切った言葉は正直驚きました(*^^*)
良くあるストーリーだと、助けられた忍の加護で成長していく…感じなのでしょうが、御作はマキが自らの意思で強くなりたい!と願う所は新鮮さを感じます♡
そして、世の中が嫌いと言いつつ自らの弱さを嫌いと言い張るあたり、きっと強く美しい女性になるのだろう…っと、勝手に思ってしまいました!
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!
マキは元々芯のある強さを持っている設定にしていますが、1話前半は気持ちが沈みきっています。一応そこまで沈んでいる理由は後に書いているのですが、もしかすると2話以降のテンションの差に違和感を覚えられるかもしれません。正直ちょっと暗くしすぎた感が否めませんw
マキの、突拍子のないことを言う性格は今後活かすシーンも用意はしているのですが、現状だとバランスの悪さだけが目立っているかもしれません。。
将来的には本当に強い子に育つはずですが、その道のりは険しいですw
ぜひ続きもお読みいただき、どういう印象を持たれたかお教えいただけるとありがたいです!
はじめまして。企画から来ました。Tukisayuruです。
拝読させてもらいました。この話は登場人物が少し不器用ながらも信念が強くそれに、真っ直ぐに突き進んで行くところが丁寧に描かれていて、とても想像しやすく読むことが出来ました。ありがとうございます。あと、様々な文章表現があり勉強になりました。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!
勉強になるなどと言っていただけて嬉しいです。
ぜひ今後ともよろしくお願いします。
企画から来ました。
先日は応援コメントをありがとうございました、お陰で励みになりました。
世界観が確立されていて、とても読みやすかったです。
私の作品はギャグ調ですが、シリアスな展開を書くときには、この作品を参考にしたいくらい引き込まれる作品でした。
時間はかかるでしょうが、追い追い読ませて頂こうと思います。
未熟者ながら、勝手にコメントさせて頂きました。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!
ぜひ続きもご覧いただければ幸いです。2話目からはマキ視点で雰囲気が結構変わってしまう部分があり心配ですが。一応雰囲気が変わる理由も後から出してはいますが、どう感じていただけるのか気になります!
改めて素敵な企画をありがとうございます(私も同様の企画をパク……参考にさせていただくかもしれません)。
ぜひとも本音の感想をいただけたらと思います。よろしくお願いします!
企画から来ました。
ファンタジーだからこその人間味や人間臭さという相反する要素が加わるのは、個人的にも好きなジャンルです。
農民である少女の、“武術の鍛練にはお金が必要という知識”、“本を読める環境”、“文字を理解出来る”という相反する要素。
忍びが正体を明かしてしまうのも同じになるでしょうか。
しかし、複数の相反する要素を散りばめる事によって、隠されている何かを想像させ、物語へと引き込む為の狙いなのかなと感じました。
続きも楽しみに読ませてもらいます。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!
現実世界からかけ離れたファンタジーにリアリティを出したいなという構想で本作を書き始めました。
後のシーンにてマキが字を理解できるのは、拾い本を読まされていたからだと証していますが、正直この設定はマキの一人称視点時にある程度語彙を使えるように無理やり捻り出したものですw
深い考察をしていただいて大変嬉しいとともに、あまり練りきれていない部分や、描写力の低さを情けなく思っています。
続きもとおっしゃっていただけて感激です。企画の主旨に基づき、ぜひとも正直なご感想を頂けたら幸いです。よろしくお願いします!
編集済
こんばんは (*´︶`*)
ハートの日付が変わりましたので、問題なく、通知がいったかと思います。
返礼を兼ねまして、思ったことを書きます。一応、1話ぶんについては、ほかの方のコメントも拝読しましたので、同じ内容になってはいないかと思います。
(死ぬほど)長くなりましたので、ここに目次代わりの小見出しを設けます。お好きな部分だけお読みください。なお、すべての項目に、私なりの代案を示したことを、明記しておきます。 ٩(ˊᗜˋ*)و
①本企画に対して
②マキの年齢が不明瞭
③世界観を共有できなかった
④武人の行動ほか(肯定)
⑤読みやすさほか(肯定)
⑥本について(中立)
①本企画に対して
企画に対する意見を述べるにあたって、まずは、私自身がこの企画に参加した理由から、話していきたいと思います。次いで、本企画に対する意見――すなわち、今まで同様の企画を目にしながらも、私が、それらを意識的に避けて来た理由を、述べたいと思います。 - ̗̀ ( ˶'ᵕ'˶) ̖́-
私が参加した理由は、モブリズム氏もご存じの通り、句読点のバランスが適切かどうかなど、精読せずともわかる事柄を、知りたかったからです。逆に、今まで同様の企画に、参加して来なかった理由は、自分の求めているものが、企画の内容に照らすと、無謀なものに思えたからです。
本音を言い合おうという企画には、一定の意味があるかと思います。しかしながら、読者が各々、好き勝手に感想を言い合うだけの企画に、それほど大きな意義があるようには、私には感じられません。 (´•̥ ω •̥` )
と言うのも、作者は、何かしらの描きたいイメージを持って、その作品を書いていると考えられるからです。説明を簡単にするため、例え話をしたいと思います。
「私はどこに行けばいいですか?」という質問に答えるのは、やはり困難です。会話をつづけることで、ようやく、「ああ。この人は、日本のうえのほうにある、寒いところに行きたいのね」とわかるようになります。これが上述した「精読」にあたる部分です。精読した読者は、ようやくのことで「ロシアに行くためにはね……」という感想を書きますが、残念ながら、この作者が向かおうとしているのは北海道。ロシアではありません。いくら、ロシアに向かう方法を説明しようとも、その作者のためにはなりませんし、読者も悲しい思いをするだけです。それならば最初から、「私は北海道に行きたいのですが、どうしたらいいですか?」と尋ねたほうが、よほど有意義だとは思いませんか?
私からの提案は簡単です。次回、同様の企画を開催する際には、参加する作者それぞれに、自分の作品のどの部分を見てほしいのか。あるいは、どんなところを意識して、感想を書いてほしいのか。それらを事前に、モブリズム氏の近況ノートなどに、表明してもらってはいかがでしょう?
「文の読みやすさを意識してたのだが、実際のところはどうか?」
「ラブコメを目指しているのだが、どういう印象を受けるか?」
「迫力あるバトルシーンを描いたつもりだが、わかりにくくはなっていないか?」
こういったことを事前に伝えあったほうが、作品の質を高めあうという企画の意義は、よほど増すように思えます。実際、このほうが読者も、「文は短くて読みやすいが、誤字脱字が気になる」・「恋愛の描写はうまいが、コミカルさには欠ける」・「一アクションずつの動作が細かすぎて、イメージが難しい」などと、作者の期待する感想を書きやすいでしょう。もちろん、自分がどういったものを描こうとしているのか。それをよくわかっていない作者もいるでしょう。そういう方たちであっても、何も心配はいりません。感想はなんでも大丈夫です――と、そういう形にすればよいだけなのですから(実際は、両者が合わさった感想になるはずです)。
ただし、自分が何を描きたいのかという部分を、明確に思い描けない作者が、本音を言い合おうという企画に参加して、いったいどれだけの意味があるのかは、私には疑問です。ほかの方に対する返信を読む限りでは、モブリズムさんにも、ご自分の中でちゃんと意識したことがあるはずです。誤字脱字に気をつけたというお話は、まさしく、わかりやすい文章を、心掛けたからなのではありませんか?
その点が、きちんと読者にも伝わっているのか。それを確認できるのが、本音企画最大の利点ではないでしょうか?
では、どうして、御咲花すゆ花は企画を立てないのかと、そう思われたかもしれません。ですので、一応、その理由を書きます。企画主になったら、自分が一番積極的に、やらないといけないだろうからです。この一点につきます(モブリズム氏が企画を立てないようでしたら、提案した手前、やるかもしれませんが……)。
モブリズム氏が、私のように、精読しなくてもよい感想を求めていたのでしたら、すべては私の単なる見当違いですが、きっとそうではないだろうと判断し、このようなコメントを書いた次第です。誤解のないよう付記しますが、私も、内容について触れてほしいですよ (*´︶`*)
ただ、事前に作者から方向性を示されたほうが、その内容にあった感想を、読む側は書きやすいのではないか、というお話です。 ٩(ˊᗜˋ*)و
②マキの年齢が不明瞭
これについては、失礼ながら、私も同様の感想を抱きました。 (っ´・ω・`c)
本文内での挿入が難しいようでしたら、あらすじのほうに書いてしまっても、いいんじゃないですかね。あらすじで、キャラの簡単な紹介をするのは、別に不自然じゃないと思いますし。 (*゚▽゚*)
③世界観を共有できなかった
なぜだろうと、色々と考えましたが、最終的な私の結論は「あらすじ」です。 :;((•﹏•๑)));:ビクビク
私は、以前に5話くらいまで拝読していますが、たしか、本作は、比較的コミカルな作品だったかと思います。
しかしながら、現在のあらすじからは、そういったコミカルさは読み取れませんし、同様に、一話の前半が重たい内容なので、ますます読者は、シリアスな作品だと思い込みます。 Σ(๑ °꒳° ๑)ビクッᵎᵎ
そういったシリアスな作品では、読者の読み取った世界観と、実際に作者が思い描いている世界観とのぶれは、大きな欠陥になりやすいでしょう。逆に、コメディであれば、だれも文句は言わないはずです(この場合は、文句を言うほうがナンセンスです)。本作がコメディではないことは、私も十分に承知していますが、そうかと言っても、シリアスなファンタジーとも、また違うのではありませんか? 事前に、コミカルだと表明してはいかがでしょう。 「これはふわったしたファンタジーです」などと宣言している作品に、世界観がどうのこうのという、いちゃもんをつける人は、ジャンルの楽しみ方を知らない人なので、ターゲットとしている読者ではありません。無視しても問題ないでしょう。 (*・ω・)
笑いあり、涙ありのファンタジーと明言するだけでも、だいぶ印象は変わりそうです。
④武人の行動ほか(肯定)
初めのうち、読者は作者の描く世界観に、親しんではいません。右も左もわからない読者に、最初からすべてを説明しようというのは、いくらなんでも無茶です。キャラクターの極端な振る舞いは、演出として肯定されるものでしょう。マキが助けを求めたことも、忍が自分で名乗るのも、演出として積極的に用いるべきものです。きっと、私でも同じことをしたでしょう。特に、本話はマキの一人称で書かれており、忍に名乗らせる以外に、相手が忍であることを読者に伝えるのは、至難の業です。自己紹介で全く問題ないと思います。 (*ゝ∀・*)b
最初のうちは、読者に何が黒で、逆に何は白なのか。これを伝えることに、専念しなければならないと考えます。
その意味で、私はもっと極端でよかったのではないかと思います。
最終的に、マキの行動を変えるトリガーになったのは、忍の強さです。それは、何を背景にしているのかと言えば、支配の象徴である武人を、忍が華麗に倒したからです。第一話で描くのは、読者に最も伝えたいことのみに、専念してもいいんじゃないでしょうか? つまり、武人がいかに支配の象徴であるのかという部分と、その武人たちを忍が圧倒するという部分です。家族に関する話などは、それが支配者としての武人に、直接つながるならばともかくとして、描くのが2話以降になっても、大きな差はないように見受けます。このプロローグは、マキと忍がメインのはずですから、読者のためにも、焦点を絞ってあげてください。
加えて、正直なところ、今の描き方では、私には忍の強さがあまりよくわかりませんでした(1話時点)。一刀両断も、強さの証明の一つではありますが、舐めプに近いことができるくらい、力の差に開きがあることを示してみても、いいのではないでしょうか? 戦いが短すぎるので、マキにとっては忍が強く見えたのだとしても、読者にはあまり伝わらないように思えます。一撃で武人がノックアウトでは、忍が強いのか、それとも単に武人が弱いだけのなのかが、明瞭ではないように感じました。
この部分を変えることで、マキと忍との出会いが、よりドラマチックになり、モブリズムさんが目指しているものに、一歩近づくのではないでしょうか? o(。>ᴗ<。)o︎
マキが忍の強さに憧れるにしては、戦闘があまりに一瞬の出来事のように思えます。
※流れを変えるつもりはない、というコメントを読みましたので、書くか迷ったのですが……。
物語の構造としては、すでに忍とマキは一緒に行動しているところから始まり、マキの回想という形で、後々に二人の出会いを描くのもアリだと思います。こうすれば、一度の場面で、武人が支配者の象徴であることなどを、述べずに済むようになるはずだからです。
⑤読みやすさほか(肯定)
誤字・脱字については、さすがの出来栄えでした。読み返す作業は単調で、そのために怠る人をよく見かけますが、モブリズムさんは、「さすがだな」という一言に尽きます。これは、読者への配慮から来るものだと思いますので、一点だけコメントさせてください。
本文に……
>>何とかして笑顔を作った。私が明るくすることでお父さんを、明らかに変わってしまい家を空けることも多くなったお父さんを笑顔にしたくて、引き留めたくて。それなのに、私は……
とありますが、初回の「お父さんを」以降の部分が、かなり長いです。修辞が多く、読んでいて一度つまずきました。理解するまでに、それほど多くの時間は要しませんが、ほかの文章に比べて、引っ掛かりを覚えたことも確かです。
特別なこだわりがないようでしたら、分けてはいかがでしょう? «٩(*´ ꒳ `*)۶»
サンプルとして、私の場合は、次のように書き換えました。
「何とかして笑顔を作った。家を空けることの多くなったお父さんを、どうしても引き留めたかったから。私が明るくすることでお父さんを、明らかに変わってしまったお父さんを、笑顔にしたかったのだ。それなのに、私は……」
ポイントは、やはり3番目の文章でしょうか。2回つづけてお父さんの説明をしているのに、モブリズムさんの原文は、文の切れ目が「笑顔にしたくて」になっています。読んでいても、重ねてお父さんの説明が来るのだなと、予期できたのですが、いつまで経っても、お父さんの文言が出て来なかったため、文意の理解が遅くなりました。修辞は、「明らかに変わってしまい家を空けることも多くなった」ですが、分けても文意を崩さないと思ったので、読みやすくするために、二つの文章に区別しました。また、お父さんの説明であることをはっきりさせるため、意識的に「お父さんを」の部分には、読点を設けました。
⑥本について(中立)
これは、以前に私が読んだときの感想なのですが、マキが本を読めるという部分が気になりました。現在の私の立場は、上述のように、「本作はコメディありのファンタジーだよね」というものなので、言うほどではないのですが、念のために付記します。 (*・ω・)*_ _)ペコリ
ファンタジーに詳しくはありませんが、本は貴重なものというのが、相場のように思えます。貧しい農民が、本を読めるような状況にあるのだろうか、というのが正直な感想です。
ほかの方の返信から、なぜそうしたのかというモブリズム氏の動機と、物語上の理由も拝読しましたが、そのうえでなお、私にはあまり必要性を感じられませんでした。
動機については、マキが物語を語るうえでの都合上ということでしたが、この部分のリアリティーは、そもそも不要なのではないかと思います。読者に楽しんでもらうための作品であることが、物語の第一義でしょうから、語り手が、読者に近い常識を得ているのは、説明にかかる便宜上の都合(演出)として、片づけても問題ないように思われます。 (((* ॑꒳ ॑* ≡ * ॑꒳ ॑* )))
物語上の理由は、「拾い本を読まされていたから」でしたね。拾い本という言葉がわからなかったのですが、「その辺で拾った本」ということでしたら、それは、本が捨てられる世の中であることも、同時に示してしまいます。なぜ、マキが本を買ってないのかは、きっと、それが高価なものだからでしょう。そんな高価なものが捨てられるような舞台なのでしょうか? 重箱の隅を突くなと、そう言われたらそのとおりなのですが、私には、この設定が、後々に悪さをするように思えました。いつか、もっと重要な設定と、矛盾するのではないかと思われたのです。
忍を知っている理由については、噂話程度でも十分だと私は考えます。
くり返しになりますが、⑥については、シリアスでないことを事前に明記すれば、全く問題ない内容だと、今は判断しています。あくまでも、如上は初回に読んだときの感想(をもとにしたもの)です。
最後に、ここまで長くするはずじゃなかったのですが、正確な説明を心がけていたら、上述のとおりになってしまいました。申し訳ないです。どれも、モブリズムさんを馬鹿にする意図はございませんので、どうか悪しからず (o*。_。)oペコッ
作者からの返信
たくさんのご意見ご感想をいただきありがとうございます!
考えさせられる内容が多かったです!
他の方の返信でも言っていますが、全てを鵜呑みというのは中々難しいですが、色々と参考にさせていただきます!
改稿前のものもお読みいただいていたとのことで、以前のものは、とにかくまず1話を印象的に作ることを意識し、主人公の一人称視点を利用して、そのあと平常運転に戻すという感じでやっておりました。改稿後はそのあたりを少しいじったりして、、という感じでしたが、正直納得出来ていない部分もあります。おそらく再改稿で構成を変えるので、せっかく文面でご指摘いただいた部分は無くなるかもしれません……。その中で、最初にシリアスだけではないと示してしまうのは意外なことに盲点でした!
世界観等の説明を序盤に詰め込む気は一切ありません。設定集みたいになったものは、他者様の作品でもあまり読みたい気が起こりませんし。ただ情報の出し方というのは難しいですね。10万字で終わる物語なのか、100万字超えるかもという作品では、出す加減が違ってくると思いますし。さらに、結構伏線的なものを貼っているのですが、やりすぎた感が否めませんし、そんなに世界を知らないであろう主人公視点でミスリードを狙うようなことをしすぎたかもしれません。
かなり改稿の参考になりました! ありがとうございました!