第2話

今って恋ってしてるか?


…あれなんだったんだろ。その後すぐ他の生徒が来て、結局なんも分からずに終わったけど。


葵「…気になる。」

兄「何が気になるって?」

葵「ちょっ、お兄ちゃん!勝手に入ってこないでよ!」

兄「いや、ノックしたけど、反応ないから。」

葵「え。」

兄「で?何が気になるって?」

葵「べ、別に?」

兄「あ、恋でもしたか?」

葵「…ねぇ、恋してるかって聞くときってどうゆうとき?」

兄「ん~、恋してそうなときとか、あ、その人のこと好きだからとか?」

葵「なるほど…」

兄「急になに?キモいんだけど」

葵「うるっさい!でも、ありがと。ばいばい!」

ガチャン…

葵「…もしかして、先生が私を?」


いやいやいやいやいや!何をいってるの、双葉葵。

先生が生徒を好きになるとかないでしょ!…でも、

いやいやいや!ないないないない。


次の日。


葵「うぅ、寝不足。」

一颯「どーした。葵。死にそうな顔してるけど。」


この子は私の大大大大大親友の葉山 一颯(はやま いぶき)


葵「その、昨日考え事しすぎて、寝不足…」

一颯「また、先生のことでも考えてたんでしょ」

ギクッ

一颯はなんでも分かっちゃうんだよね~。一颯に言っても、何もなんないし一応黙っておこう。


葵「まぁ。」

一颯「ねぇ、てか先生のどこが好きなの?」

葵「この前も言わなかったけ?一颯さんよ」

一颯「いいじゃぁ~ん。葵さん♪」

葵「何回も言うの恥ずかしいんだけど。」


うわ、すごくわくわくした顔で見てる。言わなきゃダメ系かい。


葵「う~ん。そーだなー。まず、優しいとこ?」

一颯「それでそれで?」

葵「後は…」


キンコーンカーンコーン


葵「はい、授業始まるよ~。」

一颯「ちぇっ」

そそくさと席へ戻る


担任「はい、HR始めるぞ~。あ、双葉。黒木先生が放課後理科室へ来いって。」

葵「あ、はい。」

担任「え~、じゃあ出席取るぞ~。はい相田~…」

一颯がこっちを見て“ファイト!”と口パクする。

キンコーンカーンコーン

放課後

葵「し、失礼しまーす。」

先生「来たか。こないだ言ったんだけど…恋してる?」

葵「そ、それはどういう?」

先生「実は、先生…」


ドキドキ、ドキドキ


先生「…恋したことないんだ。」


~続く~

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科学じゃ証明デキないこと かまぼこ板 @jumplover

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