科学じゃ証明デキないこと

かまぼこ板

第1話

シャッ

カーテンが開き、キラキラした太陽の光が私を突き刺す。

「ん、んぅ~…」

バシッ

いてっ


兄「おい!葵!起きろよ、なんで毎日このお兄様が起こさなきゃなんないんだよ。」

葵「いった~、なにすんのお兄ちゃん!朝から暴力反対!」

兄「だったら、自分で起きろ!」

葵「あ~そうですか。可愛い妹を見捨てるんですかぁ~?」

兄「誰が可愛いんだよ。ブース」

葵「はあ~?」


このケチな人は私のお兄ちゃん。マンガに出てくるようなイケメンで優しいお兄ちゃんではない。


葵「まあ、可愛くはないけど…」

兄「いいから、はやく支度しろよ。今何時だか知ってる?俺もう準備万端ですけど。」

葵「へ?今は…7:50!?は!え?なんでもっとはやく起こさないの~!」

兄「はぁ?起こしてやってんだろ…」

葵「あ~もういい!着替えるから、出てって!」

バタン

あせるなあせるな。まだ間に合う。朝ご飯を抜けばなんとかなる!

まず着替えなきゃ!急いでシャツ、スカート、セーター、ブレザー、リボンの順で着替える。

あ、私は高校2年生!双葉葵っていいます!

あ~、自己紹介してる場合じゃない!

後の支度を終え、玄関へ、向かう

今の時間は…8:40。完全遅刻


葵「あ~、やばいやばい!」


ローファーを履き、玄関の姿見で前髪を確認。

葵「よし!いってきま~す。」

兄「よし、俺も行くか。」

葵「え、お兄ちゃんなんでまだいるの?」

兄「ばか、お前のこと待っててやったんだよ」


私を?なんで?…あ、遅刻に付き合ってくれたの?優しいとこあるんじゃん。

ニヤニヤ


兄「なに、ニヤニヤしてんだよ。キモいぞ。」

葵「いや~、なんでもないですっよ~、行こー!」


結局学校に着いたのは9:00


ガラッ


葵「はぁはぁ。遅くなりました~」


息を切らしながら教室へ入る。


?「おい、双葉!おそいぞ~。」


葵「す、すいません…」

すみやかに自分の席にすわる。


一時間目理科だったんだ…

私、実は今目の前にいる理科の黒木 勇先生に恋しています。


授業終わり

先生「理科の担当放課後理科室へきてくれ~。」

葵「あ、は~い」


私は2年生の理科の担当。

ん~、簡単に言うと、授業の持ち物連絡や、センターの手伝いなどをする係。これをきっかけに先生を好きになった。


放課後

葵「先生~」

先生「お~、双葉きたか。」

葵「なんですか。あ、お手伝いですか?」

先生「…あのさ、双葉恋してる?」

葵「…はい?いまなんと?」

先生「だから、今恋ってしてる?」


~続く~

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