中世風ファンタジーの世界観そのままに、その職業のプロフェッショナル達の日常風景を描いたこの作品。
実に解像度が高いです。
ひとまず最初のお店、武器屋さんから見ていきますと、武器の特性、実践的な取り扱い、手入れの知識など実に造詣が深く掘り下げられています。
こういうの、データ集とかが好きなタイプの人にはたまらないと思います。
そういった一つの物事に細部までこだわって魅力をお届けしようとする姿勢、実に好感が持てますね。
そんな感じに武器や意外にもいろんなお店を紹介していますので、バリエーション豊かで飽きさせません。
是非ともこの作品をお手に取っていただき、新しい視点やインスピレーションを得ていただければと思います。
なんせ、客にあった戦闘スタイルや技量まで見抜いて武器を選んでくれる武器屋に「モノホン」の魔導師の魔法道具屋、とんでもなく旨くてあり得ないくらい衛生的な料理屋、仕立て直しの丁寧な防具屋が揃ってるからねえ。拠点にするには持ってこいさね。
しかも看板娘がみんなべっぴんさんと来た。むさ苦しい冒険生活の中の目の保養も出来るオマケつきさ。おっとヘンな気を起こすんじゃないぜ?
娘っこだからって舐めたマネ働いたらどの店でもただじゃあすまねえ。まずはその色目を捨ててから、身だしなみを整えて顔出しな。セイジツな商売を心がけるこった。
お前はどうなんだって? やだねえお兄さん、こいつは痛い目見た経験からくる忠告ってヤツさあ。