凄く面白かったです。

すれ違った父娘の絆がまた繋がったことも、自殺幇助を行なってきた藤堂の呆気ない最期も、お見事でした。

詩織さんの、好奇心と良識の間で揺れ動く心につい共感してしまいました。そして、最後には詩織さんらしく格好良く解決させている姿が素敵でした。

余りに面白くて、ついつい夢中になり、作者さんのいる物語だと忘れてしまうくらいです。肉級さんの小説は本当に面白いです。また拝読に参ります！

ひとつだけこのラストで救われる点は、
この藤堂さんの最期を見て(別室で聞いて)なお、教義を守る人は居なかろうということですね。

いやー……。
今回も慈悲の無い話でしたね。
ただ春香さんの命を救えたことにホッとしました。
今後春香さんの心の傷を今後どう癒やしていけるかはお父さん次第でしょうかね。

今回複雑な事件だったにも関わらず、散らばった事件のピースを集めて真実に辿り着いた詩織さんは相変わらず凄いなあと思う一方、『でも一番凄いのはこれ考えた肉級さんだよなー』と改めて感心させられた物語でした。