最後に残したある記憶
音月
その言葉の意味
目の前で人が死んだ…
自分はその光景が信じられなかった、自分の彼女が交通事故で死んでしまった事実を…
今日は彼女と付き合って3年目。わ
それだから一緒にどこか行こう、そう自分は言ったが彼女は「私は先に寄るところあるから私が場所決めるから来てね!」
と、言って先に家を出た。
そして彼女からメールがきた。
待ち合わせ場所は近くの公園ね!
自分はその文字を見て走って公園に向かった。
公園前の交差点まできた。交差点の先に彼女が居た。
「おーい!こっちだよ〜!早く早く〜!」
彼女は花束を抱えて信号機が青になるのを待っていた。その時、事件が起きた
信号が変わりかけなのにも関わらず、ものすごい速さでトラックがさっきまで居た彼女のところに突っ込んでいたのだ。
その時の自分は頭が真っ白になりかけた、でも、まだ彼女が生きているかもしれないから自分は救急車を呼んで急いでその場所に行った。
そこには血だらけの彼女がいた。彼女はまるで最後の話みたいに言った
「ねぇ…奏?私…ね、この花…とこれ、最後…に受け取って…欲しいな」
私はその言葉を聞き彼女の名前を叫んだ
「咲!ダメだよ!ねぇ!起きてよ、ねぇ!」
彼女の肌はもう冷たかった…
サイレンが鳴り響いている 多分救急車だろう。だが私は必死に彼女の名前を叫び続けた
私の記憶はそこで途切れた
目が覚めたら見慣れない白い天井だった。
私は周りを見渡し咲を探した。だけどあるのはライラックの花とプリムラ・シネンシスの花だけだった
病室のドアが開いた。看護師の人がきた。
「あの、お身体は大丈夫でしょうか?もし、大丈夫でしたら、この手紙を読んでください」
そうして、看護師の人に手紙を渡された
手紙を渡した看護師の人は病室から出ていった。
それを確認した私は、その手紙を開けて
一行目を見た。
詩浜 咲から咲へ
私ね?前、病院行ったの。そしてね、病気だったの。そしてね、余命があと1週間しかないの。だけどね、これを言っちゃうと奏が悲しむと思うから、言ってなかったんだよね。それと、私は自分の口では言いたくなかったと言うのもあるの。だって言ってしまったら私は、後悔してしまうと思うの。だから私はこの手紙と花束で私は想いを伝えるよ!
ずーっと愛してるよ!奏!
この手紙を読み私は、周りにあった2本の花を見たその花は咲が持っていた花束の中にあったはずの花だった。
そして、その2本の花の花言葉は思い出とそして、永遠の愛
私はそれを知り思わず 涙が零れた
「ありがとう咲、あの公園で出会って色々な事あったよね。付き合ってすぐ同棲したり、一緒に家で映画見たり そして家に帰った時のおかえりとかも、あったよね、私もこれを手紙に残します。」
そうしてまた1人この世界から消えてしまった
最後に残したある記憶 音月 @hakuneduki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます