第40話 『後宮の烏』6巻を読み終わりました
『後宮の烏』のアニメ放映が始まりましたね。
そのせいか、このエッセイのPV数がいままでになく伸びています。まさかまさか、こんな日が来るとは……。(笑)
嬉しく思う反面、「あらら、『後宮の烏』の大看板を背負ってしまったわ。これは責任重大。読んでくださった方に、面白いと思ってくださるものを、書かなくちゃ」と気の引き締まる想いもしています。
ところで、録画機に録画したままで、私はまだアニメ『後宮の烏』の第1話を見ておりません。
なぜかというと、このエッセイの第35話「気がつけば、3か月も放置していた」を書いた後、『後宮の烏』の再読に突入してしまったからです。
実を言うと、このエッセイも3か月放置してしまったのですが、本のほうも5巻まで読んでお休みしていました。田舎町の書店ではなかなか最後の7巻が手に入らなくて、「7巻を買ったら、6巻と7巻をまとめて読もう」と思っていましたら、いつのまにか忘れてしまっていました……。
先日やっと7巻を手に入れたことと、このエッセイを再開したことで、『後宮の烏』を最後まで読み通すと決心しました。
そして今日、6巻を読み終えました。
6巻で、
でも『後宮の烏』の神さまの設定はかなり独特で凝っています。
本を読みなれた私でも、6巻を読み終えてやっと「ああ、そういうことか」と、『後宮の烏』の世界観が理解できました。
そして小説の内容そのものも、後宮ラブロマンスものではなくて、政治の駆け引きの世界となります。そのうえに登場人物の背景が、それぞれにかなり壮絶で……。
正直言って、かなり難解な世界観が展開されます。
表紙の可愛い烏妃のイラストから入った読者が、ここまでついてこられるかどうか、読んでいて心配してしまいました。上橋菜穂子さんの『鹿の王』や『精霊の守り人』に、『後宮の烏』は近いかも知れません。
『鹿の王』や『精霊の守り人』を「難しい、つまらない」と思う読者がいる反面、夢中になって読みふける読者もいます。
「難しい世界観を展開する6巻から読者が離れていくかな?」と危惧しつつも、私はライトノベルの後宮ラブロマンス小説が、白川紺子さんの手によってここまで進化したのかと思うと嬉しくも思いました。
そして100万部も売れているという大ベストセラー作品でもあるということは、こういうものを求めている読者もいるということでもあるのでしょう。
ライトノベルの中華ファンタジー小説って、男性向けの武侠小説か、女性向けの後宮ラブロマンスか。その中にあって、時々、小野不由美さんの『十二国記』や白川紺子さんの『後宮の烏』のような小説が現れる……。
自分もあれこれ悩みながら中華ファンタジー小説を書いているので、なかなかに考えさせられるおもしろい現象です。
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